全長5.0m超の無骨なトラック 実用性重視の新型クォーターマスター登場 英イネオス

公開 : 2023.07.17 06:25

かつてのディフェンダーを彷彿とさせる無骨な外観のピックアップトラックが登場。英国のイネオスが手掛けたグレナディア・クォーターマスターは、BMW製3.0L直6エンジンを搭載し、高い悪路走破性を誇ります。

オフロード向け大型ピックアップトラック

英国の自動車ブランドであるイネオスは、7月13日開幕の英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023で、ピックアップトラックの新型グレナディア・クォーターマスターを発表した。

ベースとなったSUVのグレナディア(全長4856mm)より305mm長く、標準的なユーロパレットを積載できる長さ1564mm、幅1619mmの荷台を持つ。荷台には400Wのパワーテイクオフと4つのタイダウンリングが装備され、テールゲートは開いた状態で225kgまで支えることができる。

イネオス・グレナディア・クォーターマスター
イネオス・グレナディア・クォーターマスター    イネオス

グレナディア・クォーターマスターの牽引能力と積載能力は、ベース車と同等だ。最大3500kgまで牽引可能で、最大積載はガソリン車で835kg、ディーゼル車で760kgとされる。

パワートレインとBMW製3.0L直列6気筒ツインターボエンジンを搭載。ガソリンは最高出力286psと最大トルク45.9kg-mを、ディーゼルは最高出力249psと最大トルク63.5kg-mを発生する。このパワーとトルクは、2速トランスファーケースを備えたセンターデフを介して四輪に供給される。

フロント・ディファレンシャルとリア・ディファレンシャルはオプションで用意される。

イネオスは、「クラストップ」のオフロード性能を持つとしており、最低地上高は264mm、最大渡河水深800mm、アプローチアングル35.5度、ブレークオーバーアングル26.2度、デパーチャーアングル22.6度である。

グレードとしては、「レギュラー」、「トライアルマスター」、「フィールドマスター」の3種類が設定され、これもSUVのグレナディアと同様だ。価格はベースモデルで6万6125ポンド(約1200万円)から。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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