BMW M2 詳細データテスト 文句なしの速さ 落ち着きの増したハンドリング 快適さも大きく進歩

公開 : 2023.07.22 20:25  更新 : 2023.08.11 20:55

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

BMWのカーブドディスプレイは、M2のコンパクトな空間に大きく立ちはだかる。メーターパネルは12.3インチ、センター画面は14.9インチだ。後者はオペレーティングシステム8.0ソフトウェアで制御される。さらに、カラー表示のヘッドアップディスプレイも備える。

同じ2シリーズでもアクティブツアラーとは異なり、センタートンネル上にはダイヤル式の入力デバイスも備わる。おかげで走行中も、マルチメディアシステムを操作しやすく、集中力を削がれにくい。

大型曲面ディスプレイの存在感はかなりのもので、空調操作はタッチ画面に組み込まれたが、インフォテインメントのダイヤル式入力デバイスも備わるので、操作性は良好だ。
大型曲面ディスプレイの存在感はかなりのもので、空調操作はタッチ画面に組み込まれたが、インフォテインメントのダイヤル式入力デバイスも備わるので、操作性は良好だ。    JOHN BRADSHAW

しかしながら、より大型のBMW車と同じく、空調はタッチ式画面に組み込まれ、アクセスとコントロールがややしにくくなった。

インフォテインメントシステムのトップ画面の操作性は良好で、カスタム可能なウィジェト式のメニューやユーザーが設定できるショートカットにより、運転支援機能などにも素早くアクセスできる。ナビゲーションのルート設定やマップ表示は、間違いなくすばらしい。

燈火類

アダプティブLEDヘッドライトは標準装備。ロービーム時の、GPSを用いたコーナリングライト機能も備わる。日が長いサマータイムだったので、ライトの性能を試す機会はなかった。

ステアリングとペダル

ペダルボックスの右へのオフセットは明らかで、パッケージのタイトさは、クラッチを踏む際に左足の靴底がフットレストに引っかかってしまいやすいほど。シートがバケットタイプではない通常仕様なら、そこまで気にならないかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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