知る人ぞ知る、フランスのミドシップ・キットカーでサーキット通い! オーナーさんの素敵すぎるカーライフ
公開 : 2023.07.18 20:45
村田さんの濃密なカーライフ
ちなみに、村田さんのバルゾイはleboncoinで見つけたもので、北九州のオーナーの紹介でコンタクトをとったフランスのクラブ員からバルケッタよりも先に買っている。
このクラブ員がオリバーさんを紹介してくれたので、バルケッタも購入することができたというわけだ。村田さん曰く「バルケッタは自分ですでに10回ぐらいトランスミッションを降ろしており、クラッチを交換したりしています。メーターがシムカ用だったので、これをJAEGERに変えたりもしました」とのことなので、自分でメンテナンスできる部分に関しては実践することで、ランニングコストを抑えているのであった。
愛車を整備できる村田さんは、もともとラリーが好きで、大学時代に乗っていたパジェロで林道を走ったり、クロカン走行を楽しんだりしていたらしいが、27歳のときにプジョー306カブリオレを買い、29歳のときに1965年式のアルファ・ロメオ1600GTVを購入。GTAレプリカになっていて、このクルマを40歳になるまでの11年間愛用したそうだ。
ランチア・デルタの購入を奥さまに反対され、アルファ・ロメオを買ったそうだが、漫画家・西風さんの代表作であるGTロマンの影響で、大学生のときから段付きに憧れていたらしい。40歳でアルファ・ロメオを手放した後、ナローポルシェのことが気になり、1972年式のポルシェ911Tを購入。この911をキープしながら1967年式のロータス・エランSr.3 FHCを増車し、現在も愛用しているアルピーヌA110 Gr.4をゲットした。
ガレージがある別荘の近くに湖があり、その周囲を走るためにフィアット・ヌォーヴァ500を買ったこともあるそうだが、あまり乗らなくなったので手放し、代わりにランチア・デルタHFインテグラーレ16Vを購入したとも話してくれた。そのような濃密なカーライフを堪能する中でアルピーヌが一番オモシロイと思い、A110はRRだが、フランス製の軽量ミドシップ車のことが気になり始めたのでフルニエ・マルカディエを買ったのであった。またどこかのサーキットで、バルケッタやフォーミュラを駆る村田さんの勇姿を拝見できるだろう。
11シーズン目のTBCC開幕!
TBCCは、袖ヶ浦フォレストレースウェイを会場として年間4戦で開催されているレース形式走行会だ。大雨の影響でコース上に川が出現した6月の開催は11シーズン目の初戦となる第41回TBCCで、走行開始時間になって雨が止み、何とか最終走行枠まで実行することができた。
往年の輸入車と懐かしい国産車が参加している点がTBCCの特徴だが、戦前車を対象としたヴィンテージ・スポーツクラスや昨今のクルマも参加できるスポーツ走行クラスなども用意されている。
レース形式走行会のほうは、袖ヶ浦フォレストレースウェイを本気で走るサーキットイベントながらドライバーの腕とクルマの性能によるラップタイムにより絶妙なクラス分けが行われており、思い思いのスタンスとスピードで安全にバトルを楽しめるように配慮されている。敷居の低いサーキットイベントなので、毎回数多くの参加者を集めていることも特筆すべきポイントだ。
レースリザルトは下記のとおり。
入門者向けのクラブマンズ・カップは1997年式ローバーミニの吉野選手が1位。その上位クラスとなるクリスタル・カップは1979年式MG Bの曽我選手が1位。さらにその上位クラスとなるスーパークリスタル・カップは1972年式アルファ・ロメオ・スパイダー・ヴェローチェの紅粉選手が1位。最上位クラスのハイパークリスタル・カップ・クラスは1967年式ジネッタG12の高雄選手が1位だった。次戦となる第42回TBCCは9月10日に開催される予定だ。