マクラーレン、EVより収益性を優先 製品拡大は「2028年以降」とCEO 組織再編に注力

公開 : 2023.07.20 06:25

顧客はEVを求めていないが……

以下、マクラーレンCEOのマイケル・ライターズ氏とのQ&A

――顧客の中にEVを求める人はいますか?

マクラーレンのマイケル・ライターズCEO
マクラーレンのマイケル・ライターズCEO

「いいえ、しかし留意しなければなりません。時代は変わりつつあり、わたし達は新しい時代に備えなければなりません。750Sの成功は、当社の顧客がICE車を愛していることを示しています。今はその時期ではありませんが、10年後にはそうなるかもしれません」

――規制によってEVに向かわざるを得ないのでしょうか?

「過去の規制は、あらゆる技術に対して意図的かつオープンであれば、技術革新にプラスとなるものでした。次に、消費者のことを考慮する必要があります。消費者に逆らえば成功はありません。わたしは、eフューエル(合成燃料)の提案が始まったことをとても嬉しく思っています。それが解決策だとは言いませんが、技術的に中立な議論に近づいているという強いシグナルです。EV、eフューエル、水素……どれを使うにせよ、それらはまだ若く真新しいものです。それらの可能性を完全に知っている人はおらず、また1つの技術だけですべてのユースケースをカバーできるわけではありません」

――今後は750Sのような英数字の車名ではなく、アルトゥーラのような車名に移行するのですか?

「次のモデルのときに説明します」

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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