新型マスタングを魔改造 5.0L V8から最高出力850ps ヘネシー「H850」公開

公開 : 2023.07.20 18:05

最新世代のフォード・マスタングを大幅にチューンナップしたマッスルカーが登場しました。米テキサス州のヘネシーは新たなスーパーチャージャー、吸気系、燃料系を導入し、最高出力850psへパワーアップさせました。

スーパーチャージャーで大幅強化

米国のチューニングメーカーであるヘネシーは、フォードマスタングをベースとする新モデル「H850」を発表した。

テキサス州を拠点とするヘネシーは、ハイパーカーのヴェノムGTなどでよく知られているが、既存車両のチューニングでも注目を集めることが多い。今回は新型フォード・マスタング・ダークホースを改造し、エンジンパワーをさらに70%向上させ、内外装にも変更を加えた。

ヘネシーH850
ヘネシーH850    ヘネシー

ヘネシーが所有するサーキットと公道の両方でテストを行った結果、H850は5.0L V8エンジンから最高出力850psと最大トルク90kg-mを発生することがわかったという。トランスミッションは6速MTまたはフォードの10速ATから選択できる。

標準的なマスタング・ダークホースは、シェルビーGT500のコネクティングロッド、デュアルスロットルボディ、ブレンボ製ブレーキを採用し、最高出力500ps、最大トルク57.8kg-mを発生する。

こうした特徴を受け継ぎつつ、H850はエンジン内部の大幅なアップグレードにより350psのパワーアップに成功。さらに、スーパーチャージャー、エアインダクションキット、燃料インジェクター、燃料ポンプも改良されている。

ヘネシー創業者のジョン・ヘネシー氏は次のように語っている。

「当社のスーパーチャージド・マスタングは、長年にわたってお客様に愛され続けてきましたが、改良されたフォードのS650プラットフォームは、その中で最も高性能であることが証明されるでしょう。

「間違いなく、当社のスーパーチャージャー付き850馬力のダークホースモデルは、路上で最もエキサイティングでパワフルなマッスルカーの1つとなるでしょう。特徴的なスーパーチャージャーのうなり声とエグゾーストノートで注目を集めることは間違いありません」

エクステリアとしては、カーボンファイバー製のサイドスカート、フロントスプリッター、スポイラーを装備し、鍛造アルミニウム製の特注ホイールが装着される。また、フロントホイールアーチのすぐ後ろには、ヘネシーバッジが取り付けられる。

インテリアでは、ヘッドレストにヘネシーのロゴが刺繍される。

生産は今年の最終四半期に開始される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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