スピード違反に注意! 新レーダー波の移動オービス「MSSS」って何? 夏休みの注目アイテムは探知機
公開 : 2023.07.22 19:38
「レーザー&レーダー探知機」がよく売れるのは、連休の前。ドライブシーズンに備えて、新しい移動オービス「MSSS」の勉強をしておきましょう。
連休前にとくに売れるカーグッズ
夏休みになると、クルマで出掛ける機会が増えます。
慣れない土地でうっかりスピード違反をしないように、わたし達にどんなことができるのでしょう。
安全運転を心がけるのはもちろんですが、ドライブの立ち寄り先を絞るなど、慌てずに済むスケジュールを組む計画性は重要。
渋滞予測を参考にして、混み合う時間帯を避けることも事前の準備として欠かせません。
また、各都道府県の警察本部のウェブサイト・SNSも役立ちます。
「◯月の速度違反取締り実施場所一覧」といった“公開交通取締り情報”というものが発信されており見逃せません。取締り重点地域をマップで示している警察もありますから、“うっかり飛ばしがち”な道路のチェックに活用したいものです。
カー用品では、「レーザー&レーダー探知機」が連休前によく売れる傾向があります。
かつてはレー探と呼ばれていましたが、いまはレーザー&レーダー探知機というのが主流になりました。
進化するオービスの取締り方法
スピード違反の自動取締りをする装置「オービス」には、“レーザー光”を用いるものと、“レーダー波”を用いるものの2種類があります。
そのどちらも探知することができ、取締りが行われているエリアであることをドライバーに警報で知らせてくれる(=スピード超過の注意換気)のが、「レーザー&レーダー探知機」というわけです。
なかでもレーダー波による取締り装置には、新レーダー波の移動オービス「MSSS」というものが登場しています。
MSSSとは、複数の周波数を用いる周波数「可変」式の取締り装置です。従来のレーダー探知機では対応できない場合があるのです。
レーザー&レーダー探知機大手のユピテルでは、こうした新レーダー波の「MSSS」に対応した探知機を販売しています。
令和のドライバー、意識に変化?
探知機としては大きめの3.6インチの液晶画面に現在地のマップが表示されて、オービスの位置を示し、警報音でも知らせてくれます。
周波数の受信範囲は、同社独自の調査によって拡大。取締りに使われるKバンド帯域の“複数の周波数”に対応することで、「MSSS」の警報を実現しました。
また、これから増えていくと言われる“レーザー式の移動オービス”については、微弱なレーザー光も逃さないレンズと専用の高利得アンプICを採用したことで、水平約60°に渡る広範囲をカバーして探知します。
取材班が訪れたカー用品イベントには、スーパーキャット・シリーズというMSSSに対応したレーザー&レーダー探知機(2023年モデル)が展示されていました。
同社のスタッフによると「昔は“飛ばしたいヒト”が探知機に関心を持っていましたが、今はそんなことができない世の中になりました。制限速度を守るための注意喚起として探知機に注目される方が多いです。時代は変わりました」と話していました。
加えて、近年は走行中の道路の制限速度をアイコンで表示し、超過していないか色の変化で示す機能をもったカーナビ/ドライブレコーダーも売られています。
夏休みシーズンの安全運転のために、こうしたカー用品を活用するのも1つの手ではないでしょうか。