高級SUVをオーダーすると? 2500万円級レンジローバー限定車、買うヒトだけが招待されるイベントは別世界!

公開 : 2023.07.23 14:15

まるで美術館! 「SV」を表現したオブジェ

今回のイベントは日本やアジアパシフィック地域のカスタマーに向けたものだったが、メディアに向けてイベントを体験する機会も与えられた。

会場に足を踏み入れると、まずはレンジローバー・スポーツSVのパフォーマンスを感じさせるイメージムービーが流れる。

どんな走行状態でも水平を保とうするテクノロジーをイメージしたアートワーク。
どんな走行状態でも水平を保とうするテクノロジーをイメージしたアートワーク。    ジャカー・ランドローバー・ジャパン

それから、油圧連動式6Dダイナミクス・エアサスペンション、カーボンファイバーのホイール、カーボンセラミックブレーキなどのテクノロジーについて、そのパフォーマンスがイメージ化されたオブジェ・模型を使って説明してもらえる。

スタビライザーを装着せずとも、コーナリングや加速時にピッチ/ロールを大幅に低減させてボディを水平に近い状態に保つサスペンションのイメージアートを鑑賞したり、アルミホイールとカーボンホイールの重量の違いをサンプルオブジェで体感することができる。

ブレンボと5年間も共同開発してきたカーボンセラミック・ブレーキは、ここで実物のキャリパーに触れたり、カスタマーはキャリパーのカラーなどを選択することもできる。

ボディ&ソウルシートの効果は?

また、前席乗員がサウンドを“全身”で感じることができ、ウエルネス効果を備えた多次元オーディオ体験を提供するボディ&ソウルシートは、実際に着座してヘッドフォンを装着して体感できた。
まわりに音は聞こえないのだが、体験者はその迫力あるサウンドを身体全体で感じることができる。

しかも、このシステムは没入感のあるオーディオサウンドだけでなく、心拍変動(HRV)、つまり各心拍間の時間の変動に影響を与えることで、前席乗員の“精神的および生理的”健康状態を向上させる効果があるという。

サウンドを“全身で聴ける”ボディ&ソウルシートのデモブース。セレブのクルマ選びは別世界だ。
サウンドを“全身で聴ける”ボディ&ソウルシートのデモブース。セレブのクルマ選びは別世界だ。    ジャカー・ランドローバー・ジャパン

そして最後に、実車の確認。

展示車両は「カーボンプロンズ」というマットフィニッシュのボディカラーで、カーボンファイバーのホイールやカーボンセラミックブレーキ(キャリパーはイエロー)、ブラックのコントラストルーフ、シンダーグレー/エボニーのインテリアなどを採用。これだけで310万8000円のOP価格が加わる。すなわち、前述の車両価格の2474万円と合わせて、総額は2784万8000円となる。

ここで実車を見て、カスタマーたちはオプションなどの最終決定をし、愛車のデリバリーを楽しみに待ちながら「自分の選択は間違いなかった!」と感慨深く思うのだろうか。

普通の人がディーラーで普通のクルマを買うのとは違う、ミリオネアならではのクルマの買い方があるということを教えてくれた今回のイベント。いつかは、こんなクルマの買い方をしてみたい…と思わずにはいられなかった。

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    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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