ボルボV40クロスカントリー T4
公開 : 2014.04.26 17:23 更新 : 2017.05.29 19:08
とりあえず(?)限定200台のV40クロスカントリー。限定でないほうとどこが違うかというと、まずエンジン。2.0ℓ5気筒ターボ(ポート噴射)ではなく1.6ℓの4気筒ターボ(直噴)。ということで、トランスミッションは6スピードのステップA/T+トルコンではなくDCT。このパワートレインとヨンクの組み合わせはないので当然FF。
380万円は、クロスカントリーではないフツーのV40の人気グレード=T4 SE(パワートレインやタイヤのサイズは同じ)にレザー関係とGPSナビのオプションを盛った状態とほぼ同じ。今回の限定車にはナビが最初からついていて、一方レザーのオプションはなし。つまり簡単にいうと、差し引き25万円ほどがクロスカントリー代+ノルディック代ということになろうか。V40 T4 SEとの比較では。
限定車だからということか、装備レベルで追加できるものはない。選んだ色によってはオプション代がかかる(①黒メタと②白と③白真珠と④銅メタのうち①と③と④)というだけ。いまのボルボということで気になる緊急自動ブレーキ関係の制御は、街なか追突対策のシティセーフティにくわえて対人用のヒューマンセーフティも最初からついている。
で、運転してみた印象。同じV40クロスカントリーのT5 AWDとの比較でいうと、走り始めた瞬間にアッと言葉が出そうになるほどクルマが軽い。特にハナ先が。車重の違いは150kgほど。あとハンドルもヒョヒョッとカルいし、発進の感じもスッと軽快。たしかにこれならT4っぽい。
同じT4のV40との比較でいうと、アシがキュッとカタく締まっている。クロスカントリーといってもライドハイトの違いは10mm程度で(その10mmの違いが操縦性や安定性に及ぼす影響は全然小さくないはずだけど)、高いところに座っている感じは別にない。ゆったり系の乗り心地や乗りアジの物件でもなくて、むしろスポーツサスペンション仕様的な印象が支配的。操舵系のギヤ比がクイックになってはいないはずだけれど、それに近い感じもある(コーナーでハンドルをきってから旋回外側の前輪の荷重がグッと強まるまでのタイムラグがギュッと詰まっている印象)。「V40クロスカントリーはXCシリーズとは違う」という意味のことを開発技術者がいっていたのを思い出して、あらためてナルホド。