メルセデス・ベンツ 小型の次世代EV、9月コンセプト公開へ MMA採用か

公開 : 2023.07.26 06:25  更新 : 2023.09.01 18:53

メルセデス・ベンツは9月5日にドイツで開幕するモーターショー「IAA MOBILITY 2023」で新開発のコンセプトカーを公開すると発表しました。エントリーモデルの次世代EVを予告するものと考えられます。

エントリーモデルの次世代EVを予告?

メルセデス・ベンツは、9月5日にドイツで開催されるミュンヘン・モーターショー(IAA MOBILITY 2023)で、新しいコンセプトカーを公開する予定だ。

このコンセプトカーは、自社開発のEVおよびマイルドハイブリッド・パワートレインを搭載した新型車を予告するものと予想される。

9月に公開予定のコンセプトカーは、次世代のエントリーモデルになると予想される。
9月に公開予定のコンセプトカーは、次世代のエントリーモデルになると予想される。    メルセデス・ベンツ

メルセデス・ベンツは、2025年までにすべての市場セグメントでEVを導入する計画で、9月のミュンヘン・モーターショーでは、ビジョンEQXXやビジョン・ワンイレブンといった他のコンセプトカーも展示される見込みだ。

電動化戦略を進める中、コンパクトカーのラインナップ再編成の一貫として、同社は今後3年間に「エントリー・ラグジュアリー」モデルと呼ばれる3車種を投入する予定だ。

ラインナップを簡素化し、コンパクトカーの車種数を減らして、最終的には内燃エンジンを搭載したAクラスも廃止すると見込まれる。

新しいコンセプトカーでは、「クラストップの革新性、デザイン、デジタル体験のビジョン」を表現するという。空気抵抗の大幅に低減し、1回の充電で約1200km走行可能なビジョンEQXXで得た知見も活かされる。

ビジョンEQXXは、新しいメルセデス・モジュラー・アーキテクチャ(MMA)をベースに開発された。MMAは来年までに市販車に導入予定であり、新しいコンセプトカーにも採用される可能性が高い。

トランスミッショントンネルがなく、バッテリーパックがスリムなため、MMAを使用したモデルは従来の内燃エンジン車よりも広々とした室内空間を持つことになるだろう。また、利益率の高い高級車に注力するという方針に沿って、より一層ラグジュアリー性を強めたインテリアデザインとなるはずだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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