アウディ LEDライトで「警告サイン」表示 周囲とのコミュニケーションツールに

公開 : 2023.07.27 18:25

障害物などの危険を察知すると、赤い三角形のシンボルを表示して周囲に知らせる。そんな機能をアウディが新型EVに導入すると発表しました。サインのカスタマイズも可能です。

LEDグラフィックで周囲とコミュニケーション

アウディは、次世代EVに採用される先進的な照明技術として、周囲に警告サインを表示する機能と、ドライバーごとに専用の「シグネチャー」を設定する機能を発表した。いずれも、市販モデルとしては世界初となる機能だという。

2023年後半に正式発表を控える新型Q6 eトロンでは、デイタイムランニングライトに61セグメント(小型のQ4 eトロンでは10セグメント)、テールライトには1つのOLEDタイルに60セグメントを使用している。

アウディQ6 eトロンに新しい照明技術が導入される。
アウディQ6 eトロンに新しい照明技術が導入される。    アウディ

テールライトは「ダイナミック・アクティブライト」と呼ばれる機能を備え、6つのOLEDタイルに合計360個のエレメントを持ち、ライト下部の各OLED内のグラフィックが、全体の明るさに影響を与えることなく(国際的な安全性基準を満たすため)変化する。

また、ハザードランプと組み合わせた「コミュニケーションライト」は、車両自身またはアウディのクラウドベースの道路監視システムによって検知された障害物を、周囲のドライバーに警告するために赤い三角形の警告シンボルを表示するものだ。

さらに、車両のインテリジェント・パーキング・アシスタントが作動し、自動リバースパーキング操作を行うとき、コミュニケーションライトにアルファベットの「A」を表示する。

アウディによると、これは複数のシンボルも含めたより高度なシステムの第一段階だという。同社の照明担当マネージャーであるヴェルナー・トーマス氏は、「さらなる効果を得るために点滅やストロボを使用する動的シンボルなど、さらに多くのシンボルの導入ついて、規制当局と協議を開始しました」と述べている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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