トヨタ「ランドクルーザー70」再再販が決定! 本格オフローダー「ナナマル」が8年ぶりに復活へ

公開 : 2023.08.02 10:50  更新 : 2023.08.02 14:58

70系 2004に国内販売終了 

前述したが、それまでの40系に代わって1984年に登場したのが「70系」だ。

日本はもちろん、欧米、中東、オセアニアなど、世界中で愛されたヘビーデューティ4WDである。

1984年に登場した「70シリーズ」
1984年に登場した「70シリーズ」    トヨタ

50系以降のタフ・プレミアム系は4ドアのロングボディのみというバリエーションだが、この70系(のホイールベース)はショート/ミドル/セミロングという3タイプが存在。

2ドアのショートボディにはハードトップとソフトトップがラインナップされ、2ドアのミドルボディにはハードトップとFRPトップがラインナップされた。

このように70系は仕向け地によってバリエーションが豊富で、また、さまざまな職種で採用されていた。日本では消防指揮車などでも活躍。ボディ形状では、ピックアップトラックも設定されていた。

日本仕様のエンジンはディーゼルのみを搭載。そのため、排出ガス規制などの問題もあり、2004年に日本国内の販売は終了したが、海外では販売が継続された。

再販時は期間限定 2014~15年

しかし2014年8月、トヨタはランドクルーザー70系のデビュー30周年を記念して、70系を1年間の限定で日本国内で再販売した。

ボディタイプは、セミロングの4ドアボディと、ダブルキャブのピックアップトラック(日本仕様のランドクルーザーでは初)という2種。日本と同じ右ハンドルである南アフリカ仕様をベースにしている。

2014年に再販された「70シリーズ」
2014年に再販された「70シリーズ」    トヨタ

搭載されたパワーユニットは、日本仕様のランドクルーザーでは初の4L V6 DOHCのガソリンエンジンで、トランスミッションは5速マニュアルのみ。駆動方式は、トランスファーレバーを備えたパートタイム4WDだった。

基本のボディパネルやシャシーなどは以前のものを踏襲しているが、フロントグリル、ヘッドランプ、前後バンパーなどは現代的なデザインに意匠を変更。

インテリアも、インパネのデザインを水平基調にしてオフロード走行時の車体の姿勢をつかみやすいように。パワーウインドウやキーレスエントリーなどの快適装備も充実し、運転席・助手席SRSエアバッグやABSを標準装備するなど、安全装備も現代の基準に合わせた。

この復活した70系は、当時の新保安基準に対応できないために1年間(正確には2014年8月から2015年6月生産分まで)の限定生産となったのだが、それが奏功して大いに人気を集めた。

トヨタでは予想を超える反響とオーダーが集まったため、海外向けの生産分の一部を、この日本仕様限定モデルに振り分けたといわれている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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