出るぞ! ホンダ新型「Nボックス」 6年ぶりフルチェンへ、デザインを予告 軽の王者が歩んだ12年とは

公開 : 2023.08.03 11:30  更新 : 2023.08.03 12:00

2代目 全車にHonda SENSING

初代で圧倒的な人気を誇ったNボックスは、2017年9月に2代目へとフルモデルチェンジを実施。

基本的なデザインは初代を踏襲していたが、ヘッドライトには全グレードでLEDを採用し、カスタム系には軽自動車初のシーケンシャルウインカーを採用するなど先進的なイメージをプラス。インテリアは標準系をベージュ基調、カスタム系はブラック基調にしてキャラクターを明確に分けていたが、メカニズム的には共通のものとなっている。

2代目ホンダNボックス(2017年)
2代目ホンダNボックス(2017年)    ホンダ

ボディは新たな技術などを導入することで軽量・高剛性化を実現し、搭載エンジンもNAモデルには新たにi-VTECを採用、ターボモデルの方は電動ウェイストゲートを装備したS07B型に進化した。

また先進安全装備の「Honda SENSING」は全グレードに標準装備とし(レスオプションも設定)安全性能を強化した点も大きなトピックとなっている。

一見するとキープコンセプトでありながら、実はエンジンルームはさらにコンパクトとなり、リアゲートもより薄いものを採用することで室内空間をより拡大。

またリアゲートの開口部高を低めて使い勝手を向上させたほか、通常のベンチシート仕様だけでなく、助手席シートのスライド量を570mmとしてさまざまなシートアレンジを実現できる「助手席スーパースライドシート」仕様を設定し、より幅広いユーザーに対応できるようになっていた。

初代モデルに存在していた派生車種のNボックス+は新たに「スロープ仕様」としてNボックスの中の1グレードとなり、チョップドモデルのNボックス・スラッシュはしばらく2代目と併売されたのちに廃止となったが、初代から引き続き軽自動車の新車販売台数の第1位を獲得し続け、2023年1月には8年連続の第1位を獲得している。

3代目はどうなる?

なお、今回新型が発表となったNボックスではあるが、2023年6月度でも2代目モデルが軽自動車の販売台数ランキングトップを独走しており、新型もこの勢いのまま売れ続けることは容易に予想できそうだ。

またランキング上位には2位にタント、4位にスペーシアが位置しており、現在話題沸騰中のデリカミニ/eKスペースが11位、マイナーチェンジをしたばかりのルークスも12位につけており、今後も軽のスーパーハイトモデルの人気は続くことだろう。

新型ホンダNボックス・ファッションスタイル(内装色:グレージュ×グレー)
新型ホンダNボックス・ファッションスタイル(内装色:グレージュ×グレー)    池之平昌信

新型Nボックスについては、詳細な発売日やスペック、装備などはまだ明らかになっていないが、もしかしたら今後新たにSUVテイストを盛り込んだNボックス派生車種が登場する……という可能性もあるかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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