一度は味わいたいキャンピングカー/RV車 28選 史上最高の移動する「我が家」

公開 : 2023.08.05 18:05

オフロードを走破するもの、超高級なもの、とにかく巨大なもの……キャンピングカーにもさまざまなモデルが存在します。古今東西、特に注目したい「我が家」を紹介します。

旅先の我が家

キャンピングカーの歴史は古く、アルミニウムボディを輝かせるもの、過酷な砂漠に挑むためのもの、郵便番号を持てそうなほど巨大なものなど、古今東西、優れたデザインが数多く登場してきた。

今回は、注目に値する28のキャンピングカー/RV車を紹介したい。

一度は乗ってみたくなるようなキャンピングカーを紹介。
一度は乗ってみたくなるようなキャンピングカーを紹介。

フォルクスワーゲン・スプリットスクリーン

1950年、オランダの実業家ベン・ポン氏はフォルクスワーゲンの工場を訪れ、そこで従業員がビートルのシャシーを使った小型バンで部品を運んでいるのを目撃した。ドイツのコーチビルダー、ウェストファリアは1951年、フォルクスワーゲンと緊密に協力し、世界初で最も有名なキャンピングカーの1つとなるものを作り上げた。

ダッシュボードには時計とラジオが装備され、冷蔵庫付きのキッチンが備え付けられたほか、ルーフは拡張可能だった。1960年、世界がヒッピーブームに沸く中、ランニングコストの安さからT1がキャンピングカーとして選ばれた。

フォルクスワーゲン・スプリットスクリーン
フォルクスワーゲン・スプリットスクリーン

アルファ・ロメオ35 AR8ラヴェッロ

アルファ・ロメオといえばスパイダーGTVのようなスポーツカーを思い浮かべるが、1979年、当時新型だったフィアット・デイリーバンが「AR8ラヴェッロ」としてアルファから発売された。

室内では、2脚のキャプテンシートがフロントに置かれ、回転させることで後部2席と向かい合うことができた。テーブルを固定し、旅行中でも上質なダイニングを用意することもできる。夜間はテーブルを収納し、フロントシートとリアシートをフラットに折り畳んでシングルベッドを2つ作ることが可能だ。

アルファ・ロメオ35 AR8ラヴェッロ
アルファ・ロメオ35 AR8ラヴェッロ

ダッジ・スポーツマンA100

当初は商用バンとして販売されていたが、1969年にホイールベースの長いA100またはA108がフル・キャンピングカーとして発売された。全面発泡、オール・ビニールのフロント・バケットシートが標準装備だった。

新車購入時はコンロとオーブン付きのキッチン、四角い模様のビニール・フロア、ダイニングエリア、3人が寝られる折りたたみ式ベッドを選択できた。エクステリアとしては、ツートンカラー、丸い大型ヘッドライト、大量のクロームメッキパーツ、分割式フロントガラスが特徴である。

ダッジ・スポーツマンA100
ダッジ・スポーツマンA100

フォルクスワーゲン・ベイウィンドウ

147万7330台が生産された後、T1は1967年に引退し、新型キャンピングカーのベイウィンドウが登場した。そのボディ形状はT1よりも正方形で、平らな顔には新しいヘッドライトと一体式フロントガラス、そしてその下に通気口が設けられ、サスペンションにはリアにスタビライジング・バーが装備された。

室内には水冷式冷蔵庫、折り畳み式ガスコンロ、テーブル、4人が寝られるベッドがある。ルーフはT1と同じように跳ね上げ式で広く、サイドドアはスライド可能なため、大自然を満喫できる。

フォルクスワーゲン・ベイウィンドウ
フォルクスワーゲン・ベイウィンドウ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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