ダッジ・トラブコ

旧車のRVには、クロームパーツ、ツートンカラー、奇抜なデザインなど、現在の最新モデルでは失われがちなノスタルジックな魅力がある。ダッジは、全長26.5フィート(約8.0m)のトラブコに2種類のレイアウトを用意して発売した。1つは、シングルベッドにできる大きめのワードローブを付け、後部の長いシートをダブルベッドにするというもの、もう1つは、後部に独立したベッドルームを設けてダブルベッドにするものだ。

重量6トン強のトラブコは、最高出力200psの5.2L V8エンジンを搭載し、最高速度は113km/hとそこそこの速さを誇る。

ダッジ・トラブコ
ダッジ・トラブコ

ジープグラディエーター

1970年代に新車のジープ・グラディエーターをピックアップトラックとして購入した人は、数か月後に発売されたキャンピングカー仕様を見て後悔したことだろう。そんな人のために、ピックアップトラックの荷台に固定できるキャンピングカー・アタッチメントも発売された。

室内は木材がふんだんに使われ、70年代風の壁紙、独立したシャワー/トイレ、50インチのベッドに変身するダイネットがある。マタドール、トレアドール、シャシーの3種類が用意されていた。

ジープ・グラディエーター
ジープ・グラディエーター

グランパーRVビジネスライン

新型コロナウイルスの感染拡大によって世界中のオフィスが閉鎖され、在宅勤務という新しい常識が広がったとき、グランパーRV(GlamperRV)社はそのチャンスを逃さず、新型ビジネスラインを開発した。基本的には、自宅や会社から離れた移動型オフィスとして、どこにいても仕事ができるようにすることが目的だ。

中央に大きなワークデスク、USB充電ポイント、5G通信にWiFi、長すぎる会議を乗り切るためのネスプレッソのコーヒーマシン、自転車用の広いガレージスペースが装備されている。最高出力140psまたは160psのディーゼルエンジンが用意され、9速ATと組み合わされる。

グランパーRVビジネスライン
グランパーRVビジネスライン

シボレー・ヴォーグ

米RV界のトップに君臨していたウィネベーゴ社に、新会社ヴォーグが挑んだ。1974年から1999年までヴォーグのRVはすべてカスタムメイドで生産された。サイズはさまざまで、全長24フィート(7.3m)から、リア・ダブルアクスルを備えた全長45フィート(13.7m)の仕様まである。

ガソリン車とディーゼル車が用意されたが、約340psを発生する7.4Lのシボレー製ガソリンエンジンは最も人気があった。同社は1990年に売却され、1998年に大手高級バス会社のフェザーライトに買収された。

シボレー・ヴォーグ
シボレー・ヴォーグ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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