ウィネベーゴ・ブレイブ

ウィネベーゴのブレイブは、切り立ったサイドシルエット、取ってつけたようなヘッドライト、平らな顔付きから、最も象徴的なRVデザインの1つと言えるだろう。金属製のファサードには、オレンジ、オリーブグリーン、赤、黄色のストライプと「W」のレタリングが施されることが多かった。

大家族なら最長28フィート(8.5m)のボディを選ぶこともできるし、2人だけの休暇ならミニサイズでも十分だが、いずれにしてもアメリカンV8を手に入れることができる。

ウィネベーゴ・ブレイブ
ウィネベーゴ・ブレイブ

マツダ・ボンゴフレンディ

フォルクスワーゲンのユーロバン・ウェストファリアは大きな人気を博したが、マツダは1995年にボンゴフレンディを発表し、ユーロバンや他のほとんどのキャンピングカーにはないオフロード走破性を1つの特徴とした。AT装備の2.5Lディーゼルターボから始まり、後にMT装備の2.0Lガソリン、2.5L V6ガソリンが追加された。もちろん四輪駆動も選択できた。

室内は8人乗りのミニバンそのものだが、シートをフラットにたたむとダブルベッドになる。オートフリートップと呼ばれる昇降ルーフを選ぶと、さらに2人寝ることができる。

マツダ・ボンゴフレンディ
マツダ・ボンゴフレンディ

三菱デリカ・スペースギア

ボンゴフレンディ同様、デリカ・スペースギアも、純正の状態では正真正銘のキャンピングカーではなかったが、べースとしての素質は十分だった。シートをフラットに倒してダブルベッドにできたり、四輪駆動が設定されたりしたが、フルスペックではパワフルなオフロード・キャンパーになる。ベースとなる2.0L 4気筒は113psを発生するが、最高出力185psの3.0L V6も用意された。

三菱デリカ・スペースギア
三菱デリカ・スペースギア

ホビー・プレミアムドライブ

欧州のあちこちで、延々と続く渋滞に混じっている商用バンのフィアットデュカトをよく見かけるが、これをベースとするプレミアムドライブはそれなりに豪華なキャンピングカーである。LED照明、ドリンクキャビネット、4つのベッドレイアウト、そしてコンロやオーブン、シンク、背の高い冷蔵庫付きのキッチンを備え、自宅のようなモダンな空間を提供する。BBQに最適な折り畳み式の日よけがあり、後部には自転車ラックもある。ただし、初期モデルは2.3TDエンジンの最高出力がわずか130ps程度と、ややパワー不足。

ホビー・プレミアムドライブ
ホビー・プレミアムドライブ

ハイマー900

茶色と白のツートンカラー、フロント全体を囲む大きなアルミグリル、ボクシーなスタイリング、分割式フロントガラスなど、1980年代のRVデザインの特徴をすべて備えたハイマー900。室内には広大なスペースがあり、フロント3席、2席とダイネット、または2席の独立シングルシートなどさまざまなレイアウトが用意された。

ルーフに取り付けられたエアコンが室内温度を快適に保ち、後部にはダブルベッドを備えたベッドルームがある。メルセデス・ベンツの5.7L直6エンジンを搭載し、最高出力は128ps、最高速度は95km/hとされる。

ハイマー900
ハイマー900

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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