アウディRS3スポーツバックは最終テスト段階に
公開 : 2014.10.15 22:50 更新 : 2017.06.01 02:11
数カ月後には新しいアウディRS3スポーツバックがデビューする予定で、ニュルブルクリンクで最終的なテストが進められている。既にこのメガ・ハッチのリリースにはメーカーからのゴーサインは出されており、来年2月の登場予定の前の、ソフトウェアとジオメトリーの煮詰めがされている状態だ。
エンジンは前モデル同様に2.5ℓの5気筒ターボだが、そのパワーは前モデルの340psよりも大きくなりそうだ。しかし、その公式なパワーはまだ明らかにされていない。ただ、予想では360psとなると思われる。というのも、アウディの関係筋はメルセデス・ベンツA45 AMGよりもパワフルになると語っているからだ。
RS3の直列5気筒は、そのサウンドを大きくするためのスポーツ・エグゾーストがオプションで装備され、ギアボックスは7速デュアル・クラッチ。そしてハルデックス4WDシステムが組み合わせられる。最新のTT同様に、可能な限り多くのパワーをリア・ホイールに分配するようなプログラムがされ、フロントへのパワー・デリバリーはドリフトをコントロールするレベルに抑えられるという。
「感覚的にはリア・ホイール・ドライブのモデルを運転しているように感じるかもしれないが、ドリフト状態になってもまっすぐと走るこことができる。」ともコメントしている。
前モデルのRS3も、よりスタビリティを増すための、リアよりもフロントのトレッドが大きかった。新しいRS3は、235/35R19タイヤを4輪に履くのが標準だが、オプションとしてフロントのみに255サイズのタイヤが用意されるのも特徴だ。
「20mm幅広いフロント・タイヤによって、より高いグリップと、強いターン・イン特性、そしてシャープなレスポンスをもたらし、よりファン・トゥ・ドライブな味わいとなる。」としている。
ボディ重量は、前モデルよりも50kgほど軽くなり、ウエイト・バランスをとるために、バッテリーはリアにマウントされる。
フロント・ブレーキは標準でカーボン・セラミックとなる。高価なカーボン・セラミック・ブレーキは、リアには標準とはせず、スティールのままであるという。
この他、アダプティック・マグネトー・ダンパーとスポーツ・エグゾーストがオプションとなる。
実際の生産は来年中頃となる予定で、価格はおよそ£40,000(680万円)程度となりそうだ。