フォルクスワーゲン 新しい「GTI」ロゴ、商標登録へ 稲妻が指し示す電動モデルの未来

公開 : 2023.08.04 06:05  更新 : 2023.08.04 08:37

フォルクスワーゲンが「GTI」の新しいロゴデザインを考案しました。「I」の部分が稲妻(電気)になっていることから、将来の高性能EVで使用される可能性があります。

高性能EVに使用? 新ロゴ考案

フォルクスワーゲンは、スポーツモデルに与えられる名称「GTI」の新しいロゴを商標登録申請した。「I」の部分が稲妻(電気)を模したデザインとなっており、EV化を見据えたものと見られる。

フォルクスワーゲンはこれまで、ゴルフ、ポロ、ルポ、up!などの高性能バージョンにGTIの名称を使用してきた。一方、EVのID.4とID.5、ID.7に与えられた「GTX」という新しい名称については、その存続が長い間疑問視されていた。

フォルクスワーゲンが商標登録申請した「GTI」ロゴ
フォルクスワーゲンが商標登録申請した「GTI」ロゴ    フォルクスワーゲン

同ブランドCEOのトーマス・シェーファー氏は2022年11月、AUTOCARに対し、電動化が進むにつれてGTXは「必要なくなるかもしれない」と語っていた。

「強力なブランドがあれば、それを世に送り出すために費やすコストは少なくて済むはずです」

EVのために新しいブランドを作り、世に浸透させていくよりも、すでに慣れ親しまれたものを使う方が合理的である、という考えが働いているのだろう。

近い将来、フォルクスワーゲンがGTIブランド再始動の意思表示として、新しいロゴを付けたコンセプトカーを発表する可能性はある。

GTIという名称について、シェーファー氏は次のように述べている。

「ゴルフのGTIは常に伝説的な存在でした。わたし達はそれを継承していきます。そのためには、パフォーマンスという実質が必要です。わたし達はGTIをさらに前進させるために、EVの高性能モデルの開発に取り組んでいます」

一方で、「R」については四輪駆動の高性能モデルへの使用が示唆されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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