一度見たら忘れないホイールデザイン 23選 外観を決定づけた象徴的なアイテム

公開 : 2023.08.06 18:05

コンポモーティブTH(1975年)

1990年代のラリーカーやレースカーで、コンポモーティブTHホイールを装着しないものはほとんどなかった。軽くて強靭で、ブレーキの冷却を助けるように設計されたシンプルなデザインが特徴であり、1975年に誕生して以来、現在まで受け継がれている。レストアされたモダン・クラシックにも多くの需要がある。

THはBMWのE30型M3やフォード・シエラ・コスワースに採用され、世界中のサーキットやステージでその実力を証明した。3ピースに続き、1984年に1ピースが追加された。コンポモーティブ社は、007シリーズの映画『ユア・アイズ・オンリー(原題:For Your Eyes Only)』でロジャー・ムーア氏が乗ったロータス・エスプリ・ターボのホイールも供給している。

コンポモーティブTH(1975年)
コンポモーティブTH(1975年)

ポルシェ・テレディアル(1978年)

回転式ダイヤル機構付きの電話を覚えている年代であれば、この「テレディアル(Teledials )」の名前の由来もすぐにピンとくるかもしれない。1978年、ポルシェ928に初めて採用されたテレディアルは、エアロダイナミクスへのこだわりの一部であり、5つの大きな楕円形スロットを通してブレーキの冷却をサポートした。

ポルシェはその後、911、944、944ターボ、924 Sなど、多くの市販車にテレディアルを採用した。今日、このホイールを装着したクラシック・ポルシェを購入する際は、ボディとの摩擦やサスペンションとの干渉を避けるため、サイズとオフセットが適正であるかどうかを確認しよう。

ポルシェ・テレディアル(1978年)
ポルシェ・テレディアル(1978年)

フォード・ペッパーポット(1981年)

1981年はハンサムで幾何学的なペッパーポットの年であり、フォード・フィエスタXR2とフォード・カプリ2.8iの両方でデビューした。フィエスタには6 x 13インチ、カプリには7 x 13インチのホイールが装着された。ペッパーポットとは胡椒を振りかける容器のことであり、穴の開いた形状が似ていることからこのように呼ばれる。

そのオリジナルデザインは、英国のアフターマーケット・ホイール・サプライヤーであるウォルフレースによるもの。フォードが選んだのは、ウォルフレースの六輪コンセプトカー「ソニック」に採用されたホイールである。このホイールはカプリのトレードマークであったが、1984年に発売された2.8iスペシャルで7本スポークデザインに取って代わられた。

フォード・ペッパーポット(1981年)
フォード・ペッパーポット(1981年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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