一度見たら忘れないホイールデザイン 23選 外観を決定づけた象徴的なアイテム

公開 : 2023.08.06 18:05

マツダMX-5デイジー(1990年)

1960年代の名車ロータスエランが、初代マツダMX-5(日本名:ロードスター)のインスピレーションの源となったのは明らかである。デイジー(ヒナギク)のようなホイールデザインも大きく影響を受けているが、ロータスの8本スポークに対し、マツダは7本スポークとした。

このホイールデザインを採用した理由は、軽量であること。さらにマツダは、このホイールのバネ下重量を生かし、MX-5のハンドリングを向上させるための専用軽量タイヤの開発をダンロップに任せた。

マツダMX-5デイジー(1990年)
マツダMX-5デイジー(1990年)

ルノー・クリオ・ウィリアムズ(1993年)

ルノーは1993年、ホットハッチの決定版の1つに数えられるクリオ・ウィリアムズを発表した。ブルーのボディワークとゴールドの15インチホイールのカラーコントラストが印象的である。イタリアのスピードライン社が製造したウィリアムズのリムは7.0インチ幅で、後のクリオ16vよりも幅が0.5インチ広く、そのためにこのクルマのトレードマークであるホイールアーチの膨らみが必要となった。

ルノーは3800台のクリオ・ウィリアムズを生産し、需要に追いつくために「2」と「3」といったバージョンを追加した。現在、クリオ・ウィリアムズは8000ポンド(約145万円)からと、プジョー205 GTiの半分近い価格で購入できる。

ルノー・クリオ・ウィリアムズ(1993年)
ルノー・クリオ・ウィリアムズ(1993年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事