考えまくる3日間 「雲雀丘学園サマー合宿」 ブリヂストン協力
公開 : 2023.08.05 18:05
東京都小平市のブリヂストン・イノベーション・パークで「雲雀丘学園サマー合宿」が開催されました。
「雲雀丘学園サマー合宿」
東京都小平市のBridgestone Innovation Park(ブリヂストン・イノベーション・パーク 以下、BIP)において実施された「雲雀丘学園サマー合宿」
8月1日~3日の3日間で実施されたこのサマー合宿、ブリヂストンGサステナビリティ統括部門に、以前から交流があったという課外活動を通じて自ら学び、考え、行動する力を育む探求型学習を実践する雲雀丘学園から「探求プロジェクト」の一環として協力依頼があり実現したものだという。
3日間に渡るサマー合宿は、サステナブル素材を活用したラジコンカーのタイヤ製作と、未来のモビリティ・サービスの提案をテーマに2グループに分かれ研究/発表をおこなうというもの。
テーマはブリヂストンが提案し、雲雀丘学園で公募した中学3年生から高校2年生までの15名が参加。テーマごとの研究/発表をおこなうことで、サステナビリティへの意識醸成および思考/判断/表現力を培うことを目標としている。
3日間の日程となっていたサマー合宿だが、当サイト(AUTOCAR JAPAN)が取材に伺った2日目を中心にその様子をお届けしてみよう。
テーマ別のグループごとに活動へ
2つのグルーフは、館長説明やBIPの見学などをおこなった後に、それぞれのグループに分かれ、テーマ毎の活動を開始。
未来のモビリティ・サービスの提案をおこなうグループは、まず実感を得るために車いすの体験へ。
この体験は、2021年の東京パラリンピックにバトミントンの代表選手として出場した、組織イノベーション推進課の小倉理恵さんが講師。試乗用にスポーツ用と一般(介護)用の車いすが用意され、室内だけでなくBIPの駐車場まで飛び出し体験試乗がおこなわれた。
スポーツ用と一般用との違いや、少しの段差でも乗り越えに苦労するという体験などを通して、学生達も何らかの学びがあったようだ。
車いす体験の後は、学生達が自分達の提案をさらにブラッシュアップするために、ブリヂストンのサステナブル/先端材料統括部門、ソフトロボティクス事業開発推進部、事業開発共創戦略課、ソリューション・デジタルエンジニアリング開発部などの技術者の方々に質問し、ディスカッションをおこなうことに。
この合宿の前から様々なリサーチをおこないこの場に持ってきたという学生達の提案は、世代を超えてシェアできる車いすベビーカー、日常使いの水陸両用車、1人でも気軽に外に出かけられるモビリティの3つ。
コンセプトや詳細などはこのスペースに書ききれないので省くが、学生の質問に対し技術者達も真剣な表情で提案の問題点や技術的なアドバイスをおこなっていた。
そのアドバイスを学生達がメモしていくのだが、ほとんど紙を使わずタブレット端末に書きこんでいるのが印象的でもあった。