スコダ・ファビア1.4TDI SE
公開 : 2014.10.17 23:40 更新 : 2017.05.29 18:40
■どんなクルマ?
この記事の主役は3代目のスコダ・ファビア。初代がデビューしてから15年、その間に350万台が各家庭に嫁いでいった。
ヨーロッパではフォルクスワーゲン・ゴルフに次ぐサイズのセグメントにおける各メーカーの競争が激化中で、月々の支払額はもちろんのこと、維持費などが重要になってくる。そんな中スコダ・ファビアは姉妹車であるフォルクスワーゲン・ポロだけでなく、新しくなったばかりのヴォグゾール・コルサと直接勝負をすることになる。
ファビアのボディは、先代が使用していたPQ26プラットフォームとゴルフ・ファミリーが用いるMQBプラットフォームの一部をミックスさせた骨格の上に乗っかる。エンジンベイやフロント・サブフレームなどの基本的な骨格は再設計され、フロント/リア・アクスル、サスペンションなどは改良が施された。ボディの全幅が大きくなっているのも3世代目の特徴だ。
全長こそ先代から8mmしか変わらないけれど、90mm横に大きく、31mm低くなった。ホイールベースもわずかではあるが5mm長くなっている。車重は2世代目に比べると65kg軽量になっている。
フロントシート両脇のスペースは21mm拡大され(リアシート両脇はたったの2mm)、荷室容量は330ℓとなった。この荷室に関してはスコダに言わせてみれば他のライバルよりも ’超割り増し’ とのこと。後部座席を前倒しにした状態で1150ℓまで拡大する。
MQBプラットフォームを用いる高級モデル用の、フォルクスワーゲン製の最新エンジンとトランスミッションがファビアにも組み合わされるようになったのが最大のテクニカル・アップデート。
ガソリン・エンジンは60psの1.0ℓから110psの1.2ℓ TSIまでの4本立てとなり、ディーゼル・エンジンは90psと108psの3気筒1.4ℓが用意される。7速DSGを組み合わせたファビアを希望する場合は90psのディーゼルか、100psの1.2ℓガソリン・ターボから選ぶことになる。
テスト車両のエンジンは90psの1.4ℓ TDIで、こちらが全ラインナップで最も経済的である。CO2排出量は88g/km。29.4km/ℓという燃料消費率はコストに重きを置くカスタマーに強く響くことになるだろう。