マニアしか知らない無名なフォード車 26選 ブルーオーバルが生んだ奇妙なクルマたち

公開 : 2023.08.12 18:05

フォード・ファルコン・コブラ

コブラはファルコンXCをベースにしたマッスルカーで、オーストラリアでは有名だが、その他の地域ではほとんど知られていない。1977年のバサースト1000レースで1位と2位を独占したファルコンへのオマージュもあるが、フォードがクーペのボディシェルを余らせており、その使い道を探していたという話もある。

コブラはわずか400台しか生産されず、そのすべてが1978年のものだが、4.9Lまたは5.8L V8エンジンを選択できるなど、いくつかのバリエーションが存在する。

フォード・ファルコン・コブラ
フォード・ファルコン・コブラ

フォード・フリーダ

フォードとマツダは長年にわたって緊密な関係にあり、一時はフォードがマツダの株式の33.4%を所有していたこともあった。

これにより、多くの兄弟車が生まれた。その中でも最も単純な一例がフレダで、8人乗りミニバンのマツダ・ボンゴ・フレンディにフォードのバッジを付けたものだ。日本のミニバンに詳しい人以外は、このクルマについて知る機会はほとんどないだろう。

フォード・フリーダ
フォード・フリーダ

フォード・ランドー

フォード・サンダーバードのいくつかのバージョンにランドー(Landau)の名前が使われているが、米国外で生産された2つのモデルにもランドーの名を見ることができる。1973年から1976年にかけてフォード・オーストラリアが販売したランドーは、圧倒的に希少な存在である。パワフルで高価な2ドア・ラグジュアリー・クーペで、わずか1385台しか生産されなかったと言われていることから、当時オーストラリア人がほとんど興味を示さなかったものと思われる。

一方、フォード・ブラジルは、1970年代から1980年代初頭にかけて生産されたフルサイズの4ドア・セダン、ランドーで大成功を収めている。

フォード・ランドー
フォード・ランドー

フォード・モデル48

ここに挙げた他のクルマとは異なり、モデル48は大成功を収めた。しかし、1935年と1936年にしか生産されなかったという事実から、無名のフォードとして紹介している。

1932年にフラットヘッドV8エンジンを搭載して発売されたモデル40を、もっと空力的に洗練させたバージョンである。1937年に改良されると、名前も1937フォードに変更された。

フォード・モデル48
フォード・モデル48

フォード・モデルF

フォードの歴史について書かれた記事を読むと、同社が初めて生産した1903年のモデルAや、ほぼすべての人が知っているであろうモデルTについて言及している。しかし、その間に発表されたいくつかのモデルについては、あまり触れられることがない。

その一例がモデルFで、モデルAから派生したものだが、より高価だった。1905年と1906年に約1000台が生産され、現存するのは約40台と推定されている。

フォード・モデルF
フォード・モデルF

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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