ただし聞くところによると直進性能とともに、カーブの多い道での対応力に磨きがかかっているそうで、シャシーチューンこそ他の国のモデルと同じなのだけれど、こちらも英国用に改め直されるのだそうだ。

エンジンも新しいものに変更済み。116psを発生するエンジンはフォードと同様に1.0ℓ 3気筒となる。

■どんな感じ?

ヴォグゾールいわく、3気筒エンジンでバランスシャフトを採用しているのはこのエンジンだけとのこと。他に例を見ないほどスムーズで、トルク、パワー・カーブともに満足のいく数値を達成するに至ったのだそうだ。現にピークトルクは1800rpmから4500rpmまで続き、それより僅か500rpmうえの5000rpmから6000rpmまでが最高出力を発生するため、ヴォグゾールの主張は正しいと言える。

インテリアもまたアダムのデザイン言語を反映している。ただしコルサよりもさらに小さいモデルに比べるとセンスはいいのだけれど個性がない、というのが正直な感想。小型車を買おうとする層がこれくらい控え目なデザインを好むことを予想してのことと思われる。

リア・シート周辺のスペース、荷室、ドライビング・ポジションは先代同様、充分な競争力を維持している。フォルクスワーゲン・ポロほどのセンスはないのが、大まかには合格点はクリアしていると言える。