ロータス＋AMGのアイデアは間違いなく魅力的

ドライブモードをスポーツにした時に機能する、8速ATの自動シフトアップは便利だと思う。しかし、シリアスな体験を求めるドライバーが好むとは限らない。

シフトダウン時に、僅かに躊躇するような仕草も気になった。回転数に関わらず生じていたから、エンジンやトランスミッションを保護するためではない様子。ちなみに、以前のメルセデス・ベンツにも、同じ傾向は見られた。

価格設定も、2.0L直列4気筒だということを考えると悩ましい。エミーラ l4の発表以来、諸事情により上昇は続いており、2024年から提供が始まるベースグレードでも7万ポンド（約1267万円）を大きく下回ることはなさそうだ。

ミドシップのスポーツカーとして、完成度は間違いなく高い。だとしても、4.0L水平対向6気筒エンジンにPDKを搭載したポルシェ・ケイマン GTSは、約7万8000ポンド（約1411万円）から選べる。

最先端で小型の内燃エンジンを、グランドツアラーとしての能力も備えたコンパクトでモダンなロータスに搭載する、というアイデアは間違いなく魅力的なものだ。実際、好きになれる要素は沢山ある。

筆者が、ロータスへ求める水準が高いことは間違いないだろう。それでも、メルセデスAMGとの融合が、まだ完璧ではないことも事実だと思う。少なくとも、現段階では。

ロータス・エミーラ l4 ファーストエディション（英国仕様）のスペック

英国価格：8万1495ポンド（約1475万円）
全長：4412mm
全幅：1895mm
全高：1224mm
最高速度：275km/h
0-100km/h加速：4.4秒
燃費：−km/L
CO2排出量：208g/km
車両重量：1446kg
パワートレイン：直列4気筒1991ccターボチャージャー
使用燃料：ガソリン
最高出力：365ps/6600rpm
最大トルク：43.7kg-m/3000rpm
ギアボックス：8速デュアルクラッチ・オートマティック

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