世界最速のオープントップ 6.6L V8搭載、アメリカン・ハイパーカー ヘネシー
公開 : 2023.08.11 06:05
米国のチューニングカーメーカー、ヘネシーが新型ヴェノムF5レボリューション・ロードスターを公開。軽量化とエアロダイナミクス強化を図ったサーキット仕様車で、価格は4億円超。
驚異的な加速 1842psのV8ハイパーカー
米国のチューニングカーメーカーであるヘネシーは、史上最速のオープントップと謳う新型ヴェノムF5レボリューション・ロードスターを公開した。
標準仕様のヴェノムF5ロードスター(同社によれば最高速度は480km/h以上)をベースに、エンジンやエアロダイナミクスを強化したサーキット専用車である。
価格は300万ドル(約4億3000万円)、12台のみの限定生産となるが、すでに完売しているという。
ヴェノムF5レボリューション・ロードスターは「比類のない直感的なドライビング体験」を提供すると、同社創設者のジョン・ヘネシー氏は語っている。
カーボンファイバー製チューブシャシーにミドマウントされる6.6L V8エンジン「フューリー」は、冷却性能を高め、最高出力1842psを発生。後輪を駆動する7速ATはモータースポーツ向けに調整されている。
フロントとリアのスプリッターの大型化やフロントマスクのダイブプレーンなど、ダウンフォースの強化も図っている。
また、可能な限り軽量化するために、取り外し可能なカーボンファイバー製パネルが採用されている。重量わずか18kgのこのパネルは、4本のクイックリリースボルトと2つの高強度ラッチで固定され、「驚異的な加速性能と極限速度での空力的な力」に耐えられるようになっているという。
標準のヴェノムF5ロードスターの車重は1360kgだが、どの程度軽量化されたのかは明らかにされていない。
スピード重視の設計で知られるヘネシーが「驚異的な加速」を謳っていることから、0-100km/h加速タイムは標準車の2.6秒をさらに下回る可能性が高い。
しかし、直線スピードだけがレボリューション・ロードスターの目標ではなく、エアロダイナミクスを強化することで、サーキットでのラップタイム短縮も目指している。ダウンフォースは300km/h走行時で363kg以上、400km/hで635kg以上を発生させるという。
サスペンションは標準と同じダブルウィッシュボーンだが、よりアグレッシブなアライメント設定とアジャスタブルダンパーを備えている。
制動力を高めるため、マルチピストンキャリパーのカーボンセラミックブレーキが標準装備される。
インテリアは、アルカンターラを多用したラグジュアリー志向の仕上がりとなるが、ラップタイム、スプリット、コーナリングGフォースなどのデータを計測できるデジタル・トラック・テレメトリーシステムが追加されている。
ヘネシーのヴェノムF5シリーズは、標準のクーペ、ロードスター、高性能のレボリューション、そして今回発表されたレボリューション・ロードスターによって4モデル構成となった。
画像 「世界最速」に自信あり。アメリカン・ハイパーカー参上【ヘネシー・ヴェノムF5シリーズを写真でじっくり見る】 全66枚