レクサスLBX 英国で予約開始、約550万円から 欧州販売の中核を担う「小さな高級車」

公開 : 2023.08.11 18:05

レクサス販売の50%以上? 超重要モデル

プラットフォームには、トヨタヤリスクロスと同じTNGA-Bを採用しているが、LBXではレクサスらしい走りを実現するために改良が施された。

ホイールベースが20mm延長され、オーバーハングは縮小されたほか、トレッドも拡大された。その結果、英国向けのLBXのボディサイズは全長4190mm、全幅1825mm、全高1545mm、ホイールベースは2580mmとなる。

レクサスLBX
レクサスLBX    レクサス

さらに、ハンドリングを最適化するために、トヨタの会長でありマスタードライバーでもある豊田章男氏から「重要なポイント」でフィードバックを受けつつ、フロントサスペンションも作り直した。

レクサス・インターナショナルのプレジデントである渡辺剛氏は、LBXの走りについて次のように述べている。

「その結果、安心して運転できるクルマになりました。ワインディングロードでは、LBXはクロスオーバーというより、軽快なハッチバックのように感じられます。いつまでも乗っていたくなるような楽しい走りを目指しました。お気に入りの靴を履いたときのような感覚です」

インテリアはドライバーに焦点を当てた設計となっており、一般的なクロスオーバーよりもかなり低いシートポジションが特徴である。ダッシュボードとセンターコンソールは可能な限り簡素化され、主要な操作系は物理的なスイッチに割り当てられている。

アップル・カープレイおよびアンドロイド・オートのスマートフォン・ミラーリング機能を備えた9.8インチのインフォテインメント・タッチスクリーンと、12.3インチのデジタルメーター・ディスプレイが標準装備される。

LBXは、欧州におけるレクサスの販売台数を下支えする重要なモデルとして位置づけられる。

レクサスの欧州部門であるレクサス・ヨーロッパを率いるディミトリス・トリポスピティス氏によると、今年の地域別販売目標は(全モデルで)7万台だが、初年度だけで2万5000台以上のLBXの販売を見込んでいるという。また、レクサスの販売台数の50%以上を占めると期待して、LBXをラインナップの「中核モデル」に据えているとのことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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