2022年世界販売台数ランキング トップ30 ベストセラーに日本車続々、ライバル追撃も

公開 : 2023.08.13 18:05

18:シボレー・シルバラード1500 – 37万5800台

米国の主役級ピックアップトラックの1つであるシボレー・シルバラード1500は、販売台数が前年比で14%減少した。シルバラードは、後述のダッジ・ラム1500とフォードF-150に次いで、ピックアップトラック分野で第3位につけていることになるが、これらのライバル車も販売台数を落としているということだ。

しかし、シボレーがフォードに大きく遅れをとっていることは、両者の販売台数の差から見ることができる。2022年、シルバラードの販売台数はF-150より14万9300台少なかった。シボレーは2021年のランキングが14位であったが、2022年は18位となっている理由もここにある。

18:シボレー・シルバラード1500 - 37万5800台
18:シボレー・シルバラード1500 – 37万5800台

17:ホンダシビック – 38万9500台

ホンダ・シビックとその分身であるインテグラは、2022年の世界販売台数ランキングで17位につけている。台数は前年比で18%も減少したため、順位も6つ下がっている。

ホンダは、上位20位内にシビック含めて4車種を擁しているため、この販売台数の落ち込みは他の自動車メーカーよりは気にならないだろう。ホンダのベストセラー車はCR-Vであり、2022年の販売台数で4位にランクインしている。

17:ホンダ・シビック - 38万9500台
17:ホンダ・シビック – 38万9500台

16:ラム1500 – 39万4200台

シボレーがシルバラード1500で順位を下げたのに対し、ラム1500は前年と変わらず16位をキープした。両者の販売台数の差は1万8400台となっている。

これは、ラムの親会社ステランティスにとって喜ばしいことではあるが、ラム1500の販売台数が前年比8%減を記録していることを考えると、浮かれてもいられないだろう。さらに懸念されるのは、メキシコ市場での人気によって全体的な販売台数が補強されているにもかかわらず、米国での販売が8%以上減少していることである。

16:ラム1500 - 39万4200台
16:ラム1500 – 39万4200台

15:トヨタ・ハイランダー/クルーガー – 40万5600台

2022年の世界販売台数トップ30中盤にランクインした多くの他車と同様、トヨタ・ハイランダーも前年比で販売が減少している。ハイランダーの場合は8%減となるが、それでも世界販売台数は40万5600台を記録した。

米国や欧州ではハイランダー、オーストラリアなどではクルーガーとして販売される大型SUVで、この販売台数の減少により、前年13位から今年は15位に後退した。しかし、トヨタ全体ではハイランダーより上位に5車種ランクインしていることから、今回の後退については比較的落ち着いていることだろう。2023年2月には、ハイランダーのさらに大型バージョンであるグランドハイランダーが発表され、その主要市場に米国を見据えている。

15:トヨタ・ハイランダー/クルーガー - 40万5600台
15:トヨタ・ハイランダー/クルーガー – 40万5600台

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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