2022年世界販売台数ランキング トップ30 ベストセラーに日本車続々、ライバル追撃も
公開 : 2023.08.13 18:05
14:武陵宏光ミニEV – 44万3400台
中国価格が約3万元(約60万円)台という安さを考えると、五菱汽車(ウーリン)の宏光ミニEVが販売台数チャートの上位にランクインしていても不思議ではない。混雑した都市部に最適な小柄なボディに、最大270kmの航続距離を誇る。
パンデミック後に生産がフル稼働に戻ると、供給が需要に追いつき、2021年の20位から2022年には14位に上昇。販売台数は前年比14%増となった。また、トップ30にランクインした5車種のEVのうちの1つでもある。
13:BYDソン・プラス – 46万4700台
BYDは、母国である中国で新車販売に余念がない。2020年、ガソリン車とEVを揃えたコンパクトクロスオーバー、ソン・プラス(宋Plus)が登場した。兄弟車のソン・プロ(宋Pro)よりも一回り大きく、より高級なモデルとして真正面から狙いを定めている。
EVモデルの登場により、ソン・プラスは2021年の130位から2022年には13位へと急上昇した。EVは現在、販売の大部分を占めており、前年比210%増というセンセーショナルな伸びを記録した。
12:ホンダ HR-V/ヴェゼル – 47万600台
2022年の世界販売トップ30に入った4車種のホンダ車のうちの1つがHR-Vだ。12位より下位にランクインしなかったのは幸運だったといえるだろう。販売台数が前年比30%減というのは、特にHR-Vのような人気車種にとっては大きな打撃だ。
一部の市場ではXR-Vやヴェゼルとしても知られ、ブラジル、パキスタン、オーストラリア、中国など非常に多くの国に販売を広げている。そのため、これ以上の成績悪化はなんとか避けられそうだ。
11:ホンダ・アコード – 47万9300台
ホンダは、アコード(一部の市場ではインスパイアと呼ばれる)が世界販売トップ10から脱落したことに、軽い失望を覚えるだろう。前年10位から2022年には11位とわずか1つ順位を落としたが、販売台数は維持している。
ホンダはアコードの地位の維持、あるいは向上を期待していたかもしれない。しかし、アコードやHR-Vを抑えて、他車が大幅な販売増によりトップ10にランクインした。それでも、2023年には11代目となる新型アコードが発売されたことから、再浮上が期待される。
10:テスラ・モデル3 – 48万2200台
欧米諸国や中国でのEV人気により、テスラ・モデル3の販売は好調を維持している。2022年の販売台数は前年比で3%減少し、若干のスローダウンが見られたが、それでもモデル3は世界全体で48万2200台という目覚ましい販売台数を記録した。
前年9位から順位を1つ下げたものの、モデル3を含め、テスラは2車種を2022年の販売台数トップ10に食い込ませている。