2022年世界販売台数ランキング トップ30 ベストセラーに日本車続々、ライバル追撃も

公開 : 2023.08.13 18:05

4:ホンダ CR-V – 73万3300台

ホンダCR-V(中国ではブリーズとして販売)は、販売台数が前年比で18%減少した。米国だけでも、2021年から2022年にかけて12万3000台以上も販売を減らしている。

米国での大幅な販売減は、全体の販売減のほぼ17%を占めている。ホンダにとっては、少なくとも世界中で販売減に陥っていないことが、いくばくかの冷ややかな慰めになるだろう。この落ち込みは、ガソリン車の代わりにEVに目を向ける米国人購入者が増えているため、テスラモデルYの販売台数が大幅に増加したこととも大いに関係がある。

4:ホンダ CR-V - 73万3300台
4:ホンダ CR-V – 73万3300台

3:テスラ・モデルY – 74万7500台

2021年に19位だったテスラ・モデルYが、2022年に3位となったことは大きな成果である。販売台数が前年比91%増を記録したこのサクセスストーリーには、EVに対する需要の高まりが大きく影響している。

もう1つの要因は、クロスオーバー/SUVに対する世界的な人気の高まりであり、モデルYが現在の需要に適したクルマであることは確かだ。そのため、テスラは多くの欧州諸国で販売台数ランキングのトップに君臨している。

3:テスラ・モデルY - 74万7500台
3:テスラ・モデルY – 74万7500台

2:トヨタカローラ – 99万1600台

世界最大の累計販売台数を誇るトヨタ・カローラは、例年と同じように人気を維持したものの、2年連続でRAV4に首位の座を譲った。それでも、100万台近い販売台数はすべての主要競合車種を引き離しており、多くの国でベストセラー車となっている。

しかし、それ以上に重要なのは、カローラと兄弟車レビンの販売台数が前年比で10%減少していることに対し、どのように対処するかだ。テスラ・モデルYが急速かつ力強く台頭しているため、トヨタは今後数年間でトップ2の座を失う危険性もある。

2:トヨタ・カローラ - 99万1600台
2:トヨタ・カローラ – 99万1600台

1:トヨタRAV4 – 101万5700台

トヨタRAV4は2年連続で世界のベストセラー車となり、2022年で生産台数100万台を突破した唯一のクルマである。市場の多くでミドルサイズSUVへの需要が続いていることも手伝って、これは非常に素晴らしい偉業である。

しかし、RAV4とその兄弟車であるワイルドランダーの販売台数が前年比で10%減少していることは見逃せない。EVのテスラ・モデルYが販売台数を大きく伸ばし、3位にランクインしたことで、この懸念はさらに鮮明なものになるだろう。それでも、RAV4が2022年も米国をはじめとする複数の主要市場でリーダーであり続けたという事実には安心感を覚える。

1:トヨタRAV4 - 101万5700台
1:トヨタRAV4 – 101万5700台

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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