何が変わる? 改良新型フォルクスワーゲン・ゴルフ MT廃止、GTIもハイブリッド化
公開 : 2023.08.14 18:05
2024年のマイナーチェンジを控えるフォルクスワーゲン・ゴルフ。インテリアの刷新、パワートレインの強化、先進技術の投入などさまざまな変更が見込まれます。改良の変更点を一足先に予習。
VWの主力ハッチに大幅改良
フォルクスワーゲンは2024年、ゴルフの誕生50周年を記念して現行世代のマイナーチェンジモデルを発表予定だが、同ブランドのトーマス・シェーファー最高経営責任者(CEO)は、これがゴルフの最後の内燃エンジンバージョンになる可能性を示唆した。
「Mk8.5(8.5世代)」とも言える改良新型ゴルフは、スタイリングの刷新、ハイブリッド・パワートレインの改良、大型ディスプレイと車載機能のアップグレード、インテリアデザインの見直しなどを実施し、来年後半に発売される予定である。
フォルクスワーゲンは、ゴルフの一部モデルでマニュアル・トランスミッション(MT)を廃止してデュアルクラッチ式オート・トランスミッション(DSG)を標準装備とし、車両平均CO2排出量のさらなる削減に取り組む意向だ。
PHEVがアップグレード
プラグインハイブリッド(PHEV)のパワートレインにも大きな変更が加えられる。ゴルフeハイブリッドおよびゴルフGTEは、現行の「EA211」1.4L 4気筒エンジンに代わり、「EA211 Evo」1.5L 4気筒ターボエンジンを採用する見込み。
AUTOCARの情報筋によると、新世代の電気モーターと最新のエレクトロニクス・パッケージとの組み合わせにより、eハイブリッドの合計出力は11ps向上して215psとなり、GTEでは15ps向上して260psとなる。また、より大容量のバッテリーを搭載することで、EVモード(電気走行)のWLTP航続距離は100km以上になるという。
新しい先進技術
フォルクスワーゲンのブラウンシュヴァイク研究開発センターの関係者は、ゴルフのインフォテインメント・システムの動作速度を加速させることを目指していると述べた。2021年後半にオリジナルのクアルコム製半導体からサムスン製ユニットに置き換えたことは、劇的な技術刷新の「第一歩に過ぎない」と言われている。
改良後のゴルフに搭載予定の新しい運転支援システムには、自動運転機能を備えた最新のパーク・アシスタントが含まれる。これは、スマートフォンから遠隔操作で車両を駐車スペースに誘導するもので、直進だけでなく、ある程度のステアリング入力も可能。また、トレーニング・パーク・アシスト機能の追加により、最大50mまでの駐車操作をダウンロードすることができ、ゴルフが自動的に駐車できるようになる。