英国の中古タイヤ事情 規制無視の粗悪品が8割以上? 問題点やメリット・デメリットは

公開 : 2023.08.17 06:25

結局、中古タイヤは買うべきなのか?

もし中古タイヤが安全で、規制に適合していると保証できるのであれば、警戒する理由はほとんどないだろう。しかし、TireSafeの数字が示すように、残念ながらそのような保証はない。

クルマのメンテナンスで費用を惜しんではいけない部分があるとすれば、それは路面と接触する唯一の部分、つまりタイヤだ。最終的には、個人の選択とリスクを受け入れるかどうかにかかっている。

英国では中古タイヤの購入は決しておすすめできるものではなかった。
英国では中古タイヤの購入は決しておすすめできるものではなかった。

ピレリUKの研究開発ディレクター、ポール・ヒートン氏は、中古タイヤについて強い感情を抱いている。

「すべての中古タイヤは、販売前に内部と外部を徹底的に検査することが義務付けられていますが、実際にはまったく検査されていないものがあまりにも多い。タイヤの多くは構造的なダメージを抱えたまま販売されていますが、本来であれば廃タイヤとなるはずです。最善策は、中古タイヤを避けることです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    役職:常勤ライター
    クルマだけでなく、英国のローカルニュースとスポーツ報道にも精通し、これまで出版物、ラジオ、テレビなど、さまざまなコンテンツ制作に携わってきた。フォルクスワーゲン・グループの小売業者向けニュースウェブサイトの編集者を務めた後、2021年にAUTOCARに移籍。現在はその幅広い経験と知識を活かし、主にニュース執筆やSNSの運営を担当している。これまで運転した中で最高のクルマは、トヨタGRヤリス。一番のお気に入りだ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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