英国の絶滅危惧種 まだ新しいのに消滅しそうなクルマ 40選 後編 21世紀の希少車

公開 : 2023.08.19 18:25

比較的新しいモデルであるにも関わらず、ほとんど路上では見なくなった希少車たち。古今東西さまざまなメーカーがしのぎを削る英国で、すでに絶滅の危機に瀕しているクルマを紹介します。

20:レクサスIS-F

発売:2008年
総販売台数:232台
残存台数:182台

BMW M3に対抗するエキサイティングな日本車。

20:レクサスIS-F
20:レクサスIS-F

19:インフィニティG37

発売:2009年
総販売台数:207台
残存台数:161台

BMW 3シリーズと同クラスのクーペとカブリオレで、新車当時よりも注目度が高い。

19:インフィニティG37
19:インフィニティG37

18:インフィニティQ60

発売:2014年
総販売台数:200台
残存台数:173台

BMW 3シリーズへのもう1つの挑戦。今回はさらに希少。

18:インフィニティQ60
18:インフィニティQ60

17:ルノー・アヴァンタイム

発売:2002年
総販売台数:393台
残存台数:147台

高級ミニバン・クーペというのは、ウォシュレット付きの庭小屋と同じくらい便利だ。しかし、アヴァンタイムにはファンがいて、れっきとしたオーナーズクラブもある。開発の背景には、以前エスパスを生産していたマトラの工場を活用するという目論見もあったが、それは達成されず、また新しいセグメントを確立することもできなかった。

17:ルノー・アヴァンタイム
17:ルノー・アヴァンタイム

16:ルノー・ヴェルサティス

発売:2001年
総販売台数:1284台
残存台数:109台

ルノーが高級車ブランドを打ち負かすために行った最後の挑戦。野心的で高価、そして見事なまでに効果のない試みであった。ヴェルサティスは紛れもなく異彩を放ち、予想外によくできていたが、奇妙すぎて売れないフランス車という巨大な倉庫に加わってしまった。

16:ルノー・ヴェルサティス
16:ルノー・ヴェルサティス

15:インフィニティEX30/EX37

発売:2009年
総販売台数:174台
残存台数:148台

どれがどのモデルなのかわからないほど、インフィニティのネーミング・システムは素っ気ない。EX30/EX37は魅力的なSUVで、ディーゼルの設定もあった。しかし、それだけでは十分ではなく、売れ行きは散々に終わる。こうした積み重ねから、インフィニティの英国販売は現在、閉鎖されてしまっている。

15:インフィニティEX30/EX37
15:インフィニティEX30/EX37

14:アストン マーティンシグネット

発売:2011年
総販売台数:154台
残存台数:127台

アストンのウルリッヒ・ベズCEOとトヨタの豊田章男社長の会話から生まれたとされる、変わり種の超高級コンパクトカー。アストン マーティンの中でも希少な部類に入るが、お馴染みのスポーツカーではない。驚くことに、シグネットは現在、V8ヴァンテージの初期型よりも価値がある。

14:アストン マーティン・シグネット
14:アストン マーティン・シグネット

13:キャデラックCTS

発売:2005年
総販売台数:299台
残存台数:105台

アメリカン・スタンダードのコンパクトセダン。販売台数は非常に少ない。

13:キャデラックCTS
13:キャデラックCTS

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・ブレンナー

    Richard Bremner

    英国編集部
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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