英国の絶滅危惧種 まだ新しいのに消滅しそうなクルマ 40選 後編 21世紀の希少車

公開 : 2023.08.19 18:25

12:シボレー・ボルト

発売:2012年
総販売台数:130台
残存台数:110台

シボレー・ボルトは低排出ガス革命の引き金となるはずだった。トヨタプリウスの車輪の跡をたどる革命だったのは事実だが、プラグインハイブリッドのボルトは一定の成果を上げた。しかし、英国では事情が異なる。また、兄弟車ヴォグゾール・アンペラは1288台しか売れず、両車とも高すぎる価格が足かせとなった。

12:シボレー・ボルト
12:シボレー・ボルト

11:ヒョンデXG

発売:2000年
総販売台数:698台
残存台数:28台

ビジネスマン向けの韓国出身のミドルサイズセダン。

11:ヒョンデXG
11:ヒョンデXG

10:ルノー・フルエンスZ.E.

発売:2012年
総販売台数:79台
残存台数:44台

メガーヌ・セダンの後継となるEVで、記憶に残るほど猛烈な発進加速性能と、同じく猛烈な充電頻度を特徴とする。高価格と充電インフラの不足により、すぐに廃れた。しかし、最近のEVブームで中古車価格は上昇している。

10:ルノー・フルエンスZ.E.
10:ルノー・フルエンスZ.E.

9:マイバッハ57&62

発売:2003年
総販売台数:81台
残存台数:35台

BMWによるロールス・ロイス買収と、フォルクスワーゲンによるベントレー買収に対抗しようとしたダイムラーの無分別な試み。マイバッハはほとんど無名のブランドだったが、最大の問題は57および62の印象の薄いスタイリングだった。ローバー75を引き伸ばしたようだが、そこにエレガンスはない。

9:マイバッハ57&62
9:マイバッハ57&62

8:キャデラックSRX

発売:2006年
総販売台数:55台
残存台数:28台

急速に姿を消しつつある大型高級アメリカンSUV。

8:キャデラックSRX
8:キャデラックSRX

7:スマート・クロスブレード

発売:2003年
総販売台数:27台
残存台数:17台

太陽を求め、風を好み、駐車場に制約のある、無限の資金力を持つ都市生活者のための、愚かな屋根なし、フロントガラスなしのコンパクトカー。そのような人は驚くほど少ない。左ハンドルのみであること、価格が高いこと、屋根付き駐車場で保管する必要があることなどが、販売を妨げる要因となった。

7:スマート・クロスブレード
7:スマート・クロスブレード

6:ヒョンデ・グランディア

発売:2005年
総販売台数:39台
残存台数:21台

野心的な高級セダンであったが、英国では今も昔も希少なクルマである。

6:ヒョンデ・グランディア
6:ヒョンデ・グランディア

5:キャデラックSTS

発売:2008年
総販売台数:31台
残存台数:23台

CTSよりやや大型のアメリカン・サルーンだが、販売台数はもっと少ない。

5:キャデラックSTS
5:キャデラックSTS

4:MG XパワーSV

発売:2004年
総販売台数:36台
残存台数:19台
デ・トマソをベースとしたSVは、ポルシェ911に匹敵する野心的な価格設定で、醜く、未完成で、事実上販売不可能だった。MGローバーの最も軽率な冒険と言える。しかし、走らせてみると確かに速く、カーボンファイバー製パネルなどはとても上質だった(インテリアを除く)。

4:MG XパワーSV
4:MG XパワーSV

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・ブレンナー

    Richard Bremner

    英国編集部
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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