スカイライン・ニスモで再注目! よくぞ販売した、国産「高性能セダン」 令和の3選

公開 : 2023.08.16 19:05

SUVの時代でも「セダン」が欲しい…それも走れるヤツを。令和に販売された国産車の中から、高性能セダン3台+おまけを選んで見ました。

SUVブームのいま セダン派の視線の先は?

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

フッと気がつけば、いまやクルマの新型車は日本でも世界でもSUVが主流になってしまった。日本市場では、これにミニバン・軽自動車が追随するが、いずれにしても国産セダンは年々フェードアウトしつつある。

現在のところ国産メーカーでは、ホンダ三菱スズキは日本ではセダンを販売していない。

スカイライン・ニスモ(ブリリアントホワイトパール)
スカイラインニスモ(ブリリアントホワイトパール)    池之平昌信

だが、セダンの、それも高性能なスポーツセダン(この言葉も、もはや死語になりつつある)を求めているクルマ好きは少なくない。

4枚のドアを持った3ボックス・セダンというコンベンショナルなスタイリングは、冠婚葬祭などの“どんな場所”へ連れ出しても違和感がない。リアシートの居住性や、独立したトランクによる使い勝手の高さは、SUVなどと遜色はない。

それに少し性能の良いパワーユニットや足まわりが加えられたモデルなら、ワインディングロードなどでスポーツカーに負けない走りを楽しめる……。

実際、日本で手に入れられる輸入車では、そんな魅力的なセダンがC〜Dセグメントにけっこうある。それでも予算や使用状況などの関係で、国産にこだわりたい人もいるだろう。

そんな方にお勧めしたい、今や貴重な国産・高性能セダン3選(プラス1)を紹介していこう。

1. スカイライン・ニスモ まさかの登場

8月8日に1000台限定で発表された、スカイライン・ニスモ。今や日本で買える日産のセダンは、このスカイラインだけになってしまった。

すでに発売以来10年近くなる現行型だが、このスカイライン・ニスモはコンセプトを「ザ・スカイラインGT」として、こだわりを持って仕上げられている。

スカイライン・ニスモ(ダークメタルグレー)
スカイライン・ニスモ(ダークメタルグレー)    池之平昌信

パワーユニットの3L V6ツインターボは、スーパーGTのGT500レース用エンジンに関わった開発者が同じ設備を使ってチューニングし、最高出力は420ps(ベースエンジンから15psアップ)、最大トルクは56.1kg-m(同7.6kg-mアップ)を発生。しかも、低中速トルクを大幅にアップしている。そして、その強力なトルクを確実に路面に伝えるため、リアタイヤの幅は20mm拡大された。

エクステリアも、専用の前後バンパーやサイドシルカバー、伝統のレッドアクセント、専用のフォグランプやエンブレムなど、ひと目でNISMOと分かるデザインが与えられている。

フロントロアグリルは歴代モデルのフロントマスクをオマージュしたデザインとしたり、リアドア下からリアバンパー下に入れられたサーフィンラインや、色・形にこだわった伝統の赤バッジなど、まさに“スカイラインの集大成”と呼べる。横浜工場の匠ラインで特別な資格を持つ匠が一つ一つを手組みで作り上げる高精度なエンジンを搭載する「ニスモ・リミテッド」も、限定100台で生産される。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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