スカイライン・ニスモで再注目! よくぞ販売した、国産「高性能セダン」 令和の3選

公開 : 2023.08.16 19:05

番外編 やっぱり時代はSUV?

いわゆるセダンとは言い難いが、セダンのアイコンだったモデルが時代とともに姿を変えた例として、クラウンクロスオーバーRSを取り上げておきたい。

2022年7月にワールドプレミア(9月に発売)された16代目の新型クラウンは、セダンとSUVを組み合わせた、まさにクロスオーバーなスタイルで登場。とはいえ、車高は少し高いもののドアは4枚あるし独立したトランクも備わるし、かつてのセダンの役割は、このようなスタイルになっていくのかもしれない。

トヨタ・クラウン・クロスオーバーRSアドバンスド
トヨタ・クラウン・クロスオーバーRSアドバンスド

新型クラウンの中でも、「RS」はクラウン=ハイオーナーカーというイメージを払拭させるスポーツモデルだ。搭載された「2.4Lデュアルブースト・ハイブリッド」と呼ばれるパワートレインは、トヨタ車では初めて搭載されたもの。

2.4Lの直4ターボエンジン+モーターでフロントを、e-Axleと呼ばれるEV駆動モーターシステムでリアを駆動する電気式4WD(E-Four)を採用。システム最高出力は349psを発生。しかもトランスミッションは他のトヨタ・ハイブリッド車のような電気式無段変速機ではなく、ダイレクトシフト6速ATを組み合わせている。

レスポンシブなパワーユニットは低速からトルクフルで伸びやかな加速を見せ、状況に応じて減衰力や内輪の駆動を制御するシステムのおかげで、ワインディングロードを走る姿に、もはやクラウンのイメージはない。

それでもクラウンらしく安全&快適装備はハイレベルで充実しており、これは誰にでも勧められる“新世代のスポーツセダン像”を形にしたクロスオーバーといえるかもしれない。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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