スバル・レヴォーグ(プロトタイプ)2.0GT-Sアイサイト&1.6GTアイサイト

公開 : 2014.02.26 17:14  更新 : 2017.05.29 18:42

昨年秋から「レガシィ・ツーリングワゴン生産終了」→「東京モーターショーで新型ワゴン公開」→「しかし、それはレガシィにあらず」→「レヴォーグという名のそれは、日本専用車らしい」なんて情報が矢継ぎ早に出てきて、なにがなんだか……という向きもあっただろう。私もそのひとりだ。で、そのレヴォーグが東京でお披露。続いて、年明けのデトロイトで新型WRXが、2月のシカゴで新型レガシィ・セダンが公開されるにいたって、スバルの新戦略がほぼ明らかになった。残るアウトバックは4月のニューヨークショーでの公開らしい。

富士重工はレヴォーグの企画意図について「25年ぶりのフルモデルチェンジ」などとシャレのきいた言葉で表現する。ご想像のとおり、25年前とは初代レガシィの発売を指す。初代レガシィは国内で爆発的にヒットして、日本にワゴン文化を根づかせた。以来、レガシィは3代目まで日本の5ナンバー枠を守り、4代目で3ナンバーとなるも、同時代ライバルのなかではコンパクトだった。そして5代目。レガシィは「さすがにもう……」と一気に大型化するも、タガがはずれたように肥大していく世のDセグメントにあっては、まだ抑制の効いたサイズだった。当時のDセグの全幅はすでに1.8m超がめずらしくなかったが、レガシィのそれが1780mmにとどめられたのは「日本のため。クラウンより大きなレガシィなどありえない」との説明を受けたことを記憶している。

知ってのとおり、5代目レガシィは北米でヒット。おかげで、今の富士重は絶好調。しかし、北米での重要度が増すほどに、ギリギリで抑制を効かせたサイズがネックとなる。北米Dセグの基準はカムリにアコード、ティアナ(北米名アルティマ)だから。それなのに、5代目は日本国内では「デカすぎ」と、販売はあまり芳しくなかった。いいクルマだったのに。

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