アバルト500e 詳細データテスト ほどよい速さと優れた経済性 足回りは硬すぎる 価格は高すぎる

公開 : 2023.08.19 20:25  更新 : 2023.10.24 18:39

スペック

レイアウト

アバルト500eはフィアット500のEV版と同じEV専用プラットフォームがベース。今のところ、この2車種以外では使用されていない。前輪駆動のみで、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビームだ。

2サイズのバッテリーに対応するが、アバルト版は大容量仕様のみ。前後重量配分は、実測で58:42だった。

パワーユニット

プラットフォームはフィアット500のEV版と同じもの。前輪駆動のみで、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビーム。バッテリーは大容量版のみの設定だ。
プラットフォームはフィアット500のEV版と同じもの。前輪駆動のみで、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビーム。バッテリーは大容量版のみの設定だ。

駆動方式:フロント横置き前輪駆動
形式:永久磁石同期電動機
駆動用バッテリー:リチウムイオン(ニッケル・マグネシウム・コバルト)・408V・42.0kWh(グロス値)/37.3kWh(ネット値)
最高出力:154ps/-rpm
最大トルク:23.9kg-m/-rpm
最大エネルギー回生性能:-kW
許容回転数:-rpm
馬力荷重比:109ps/t
トルク荷重比:17.0kg-m/t

ボディ/シャシー

全長:3673mm
ホイールベース:2322mm
オーバーハング(前):775mm
オーバーハング(後):576mm

全幅(ミラー含む):1870mm
全幅(両ドア開き):3740mm

全高:1605mm
全高:(テールゲート開き):2020mm

足元長さ(前):最大1010mm
足元長さ(後):530mm
座面~天井(前):最大970mm
座面~天井(後):860mm

積載容量:185~550L

構造:スティールモノコック
車両重量:1410kg(公称値)/1395kg(実測値)
抗力係数:0.32
ホイール前・後:7.0Jx18
タイヤ前・後:205/40 R18 86H
ブリヂストン・ポテンザスポーツ・エンライテン
スペアタイヤ:なし(パンク修理剤)

変速機

形式:1速リダクションギア(各モーター毎)
ギア比
リダクション比:10.2:1 
1000rpm時車速:11.4km/h
113km/h/129km/h時モーター回転数:9816rpm/11218rpm

電力消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:6.1km/kWh
ツーリング:6.0km/kWh
動力性能計測時:3.2km/kWh

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/kWh
中速(郊外):-km/kWh
高速(高速道路):-km/kWh
超高速:-km/kWh
混合:5.5km/kWh

公称航続距離:254km
テスト時航続距離:229km
CO2排出量:0g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:トーションビーム/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.6回転
最小回転直径:9.4m

ブレーキ

前:281mm通気冷却式ディスク
後:278mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電動式・センターコンソールにスイッチ配置

静粛性

アイドリング:-dBA
全開走行時(145km/h):74dBA
48km/h走行時:60dBA
80km/h走行時:67dBA
113km/h走行時:71dBA

安全装備

ABS/ESC/LKA/眠気アラート/AEB/4エアバッグ
Euro N CAP:5つ星(フィアット500)
乗員保護性能:成人76%/子供80%
交通弱者保護性能:67%
安全補助装置性能:67%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温18℃
0-30マイル/時(48km/h):2.8秒
0-40(64):3.8秒
0-50(80):5.2秒
0-60(97):6.9秒
0-70(113):9.1秒
0-80(129):11.9秒
0-90(145):15.5秒
0-402m発進加速:15.6秒(到達速度:145.2km/h)
0-1000m発進加速:29.5秒(到達速度:155.9km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
フォードフィエスタST−3 3ドア・パフォーマンスパック(2018年)
テスト条件:乾燥路面/気温20℃
0-30マイル/時(48km/h):2.8秒
0-40(64):3.8秒
0-50(80):4.9秒
0-60(97):6.6秒
0-70(113):8.5秒
0-80(129):10.4秒
0-90(145):13.3秒
0-402m発進加速:15.2秒(到達速度:155.8km/h)
0-1000m発進加速:27.4秒(到達速度:197.6km/h)

キックダウン加速

20-40mph(32-64km/h):2.0秒

30-50(48-80):2.4秒

40-60(64-97):3.1秒

50-70(80-113):3.9秒

60-80(97-129):5.0秒

70-90(113-145):6.4秒

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温18℃
30-0マイル/時(48km/h):8.0m
50-0マイル/時(80km/h):22.7m
70-0マイル/時(113km/h):44.6m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.41秒

ライバルの制動距離

フォード・フィエスタST-3 3ドア・パフォーマンスパック(2018年)
テスト条件:乾燥路面/気温20℃
30-0マイル/時(48km/h):8.8m
50-0マイル/時(80km/h):23.1m
70-0マイル/時(113km/h):45.3m

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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