クルマ好きなら一度は経験しておきたいこと 20選 「軽」の運転から大陸横断まで 時間が足りない!

公開 : 2023.08.26 18:05

日本で軽自動車を運転する

日本で軽自動車を運転すると、自動車デザインにおけるミニマリズムに改めて敬意を抱くようになるだろう。日本独自のセグメントである「軽自動車」は、寸法やエンジンを規定する厳しい規制を遵守しながら競争を繰り広げている。2023年現在、軽自動車は全長3400mm以下、全幅1480mm以下、全高2000mm以下を収まらなくてはならない。その見返りとして、所有にかかるランニングコストを安く抑えることができる。

排気量660ccのエンジンは最高出力64psしか出せない。それでも大人4人が比較的快適に乗れ、高速道路も走行できる。日本の軽自動車には、パネルバンからミドエンジンのスポーツカーまで、さまざまなタイプがある。

ホンダNワン
ホンダNワン

第二次世界大戦前のクルマを運転する

第二次世界大戦前に製造されたクルマのハンドルを握るには、運転の仕方を勉強し直さなければならない。(通常は)ハンドルとペダルが付いているが、1920年代に製造されたクルマと2020年代に製造されたクルマの類似点は、ほとんどそこで終わっている。

モデルによっては少し難しいかもしれないが、過去数十年の間にクルマがどのように進化してきたかについて貴重な洞察を与えてくれる、やりがいのある体験だ。

1931年製ブガッティ・タイプ56
1931年製ブガッティ・タイプ56

基本的なメンテナンスを学ぶ

クルマの整備は、多くのクルマ好きにとって通過儀礼である。古風な考え方かもしれないが、スパークプラグの交換であれ、摩耗したブレーキパッドの交換であれ、基本的なメンテナンス方法は誰もが学ぶべきことだ。難しく考える必要はないし、満足感もあり、長い目で見ればお金の節約にもなる。

メンテナンスを学ぶとクルマへの理解が深まる
メンテナンスを学ぶとクルマへの理解が深まる

自動車工場を見学する

一枚の板金がクルマになるまでの工程を見るのは、大変興味深い体験だ。同じ自動車工場は2つとない。ドイツ・ヴォルフスブルクにある巨大なフォルクスワーゲン工場のように、ロボットに大きく依存しているところもある。

英国のモーガンのような小規模な企業は、昔ながらの職人技を何よりも大切にするため、生産工程に人間による手作業を多く残している。どちらも同じように魅力的だ。たいていの自動車工場では見学が可能で、見学料が高額になることはほとんどない。

自動車工場の見学
自動車工場の見学

自動車の設計者と話す

クルマの設計を生業とする人々と話をすると、自動車メーカーがどのように動いているのか内情を垣間見ることができる。コンセプトカーから市販モデルに仕上げるのは、何十もの段階で何十もの決断を伴う、長く複雑なプロセスである。

そのすべてを説明するのに、デザイナーやエンジニアほど適した人材はいない。もちろん、アウディのデザインスタジオに足を踏み入れてマーク・リヒテ氏に話を聞くことはできないが、レースやモーターショーに参加することで、アイデアを現実にする彼らに会えるかもしれない。

クルマを作る人たちとの会話
クルマを作る人たちとの会話

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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