ミュンヘン・モーターショー 注目の大型発表を先取り! 中国ブランドにテスラも参戦 IAAモビリティ2023

公開 : 2023.08.24 06:05  更新 : 2023.09.01 18:47

BYD

BYDは、世界販売台数を昨年の約200万台から倍増させることを目指しており、ミュンヘンでは欧州展開の次のステップを詳述する予定だ。

BYDはすでに、クロスオーバーのアット3、セダンのハン(漢)、SUVのタン(唐)を欧州市場に投入しており、間もなくハッチバックのドルフィンとセダンのシールを投入する。

BYDドルフィン
BYDドルフィン

その次の欧州向けモデルとしては、小型のシーガルが投入される可能性がある。2万ポンド(約360万円)以下という手頃な価格帯を設定し、市場に揺さぶりをかけるだろう。

クプラタバスカン

セアトから独立したスペインの高性能車ブランド、クプラは、大型グリルや特徴的なトライアングルのライトシグネチャー、トランク幅のリアライトバー、アーチ型のルーフラインを備えた新型電動SUVのタバスカンを披露する。「ブランドの夢が実現する」というキャッチコピーとともに世に送り出された、期待の新人である。

クプラのスポーティーなキャラクターを受け継ぎ、最高出力340ps、最大トルク69.3kg-m、デュアルモーター仕様と、最高出力286psのシングルモーター仕様が用意される。バッテリーは、フォルクスワーゲンID.5と同じ82kWhのユニットを採用し、最大550kmの航続距離を実現するとされる。

クプラ・タバスカン
クプラ・タバスカン

LG

LGエレクトロニクスは、「楽しい旅」を掲げ、これからの世代の車内エンターテインメントを紹介する。同社は7月、「スマートライフ・ソリューション・カンパニー」への移行を発表し、モビリティ業界におけるトップクラスのサプライヤーになることを目指している。

LGがIAAモビリティへの出展を発表。
LGがIAAモビリティへの出展を発表。

マグナ

マグナは自動車業界最大のサプライヤーの1つで、受託製造、パワートレイン、座席システム、その他多くの製品を展開している。今年は、電動化、アクティブ・セーフティ、コネクティビティ強化のための統合システムを披露する予定である。また、エネルギー管理のための予測機能を備えた新しいソフトウェア・パッケージも発表する予定。業界に対するマグナの影響力を考えると、9月にミュンヘンで展示されるシステムの少なくとも1つが、あなたの次のクルマに搭載されることは間違いない。

マグナはさまざまな自動運転やバッテリー関連などさまざまな技術を展示する。
マグナはさまざまな自動運転やバッテリー関連などさまざまな技術を展示する。

メルセデス・ベンツのコンセプト

メルセデス・ベンツはIAAモビリティ2023で、次世代EVファミリーのプレビューを行う。

新型のエントリーモデルが2024年に発売予定であることが確認されており、現行Cクラスと同サイズながら、現行CLAを彷彿とさせる流麗なルーフラインを持つと予想されている。

メルセデス・ベンツのコンセプト
メルセデス・ベンツのコンセプト

1回の充電で1200kmを実際に走行することができたコンセプトカー、ビジョンEQXXからの知見も活かされるだろう。ビジョンEQXXでは効率的なエアロダイナミクスだけでなく、エネルギー密度の高いバッテリー技術や、ルーフに設置されたソーラーパネルなどが特徴だった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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