ミュンヘン・モーターショー 注目の大型発表を先取り! 中国ブランドにテスラも参戦 IAAモビリティ2023
公開 : 2023.08.24 06:05 更新 : 2023.09.01 18:47
テスラ
独自イベントに主眼を置いてきたテスラは、珍しくIAAモビリティ2023に出展することを明らかにした。そして、モデル3、モデルY、モデルS、モデルXといった既存ラインナップ以外にも展示する用意があることを示唆している。
テスラは5月に新型車の予告画像を公開しており、待望の「モデル2」登場も近いのではないかと噂されている。
最近の報道によると、テスラは現在、新型車を割安で製造できる新工場を探しているようで、英ロイター通信はその候補の1つとしてインドを挙げている。
一方で、もし新型車を展示するのであれば、コードネーム「Highland(ハイランド)」と呼ばれるモデル3の改良新型である可能性もある。
この改良では、コスト削減と生産台数増加というテスラの目標に沿って、スタイリングの微調整、インフォテインメント・システムのアップグレード、機械的なシンプルさの向上が図られる見込み。
イーロン・マスクCEOは5月、次の新型2車種について「おそらく年間500万台以上を生産することになるだろう」と述べている。
オペルのデザインコンセプト
オペルは先鋭的なコンセプトカー「エクスペリメンタル」をミュンヘンで披露する。同社のデザインチーフ曰く「オペル2.0」を初めて具体化したものであり、次世代EVのデザインを予告し、2028年の全面電動化に向けたオペルの進化を予感させるものである。
エクスペリメンタルは、オペル・アストラとほぼ同サイズのクーペSUVで、持続可能な素材や未来的な車載技術、航続距離を伸ばす空力開発にも重点を置いている。コンセプト自体が市販化されることはなさそうだが、デザインや機能の一部は市販車にも反映されるはずだ。
フォルクスワーゲンID.7 GTX
フォルクスワーゲンが満を持して導入する高性能のEVセダン、ID.7 GTXがミュンヘンで初公開される。
搭載されるデュアルモーター四輪駆動のパワートレインは、標準モデルのリアモーター(286ps、55.6kg-m)とID.4 GTXのフロントモーターを組み合わせたもので、合計出力は約395psに達する見込み。
既存のID.7プロSの0-100km/h加速は約6.0秒とされているが、GTXでは大幅に短縮されるはずだ。ただ、テスラ・モデル3パフォーマンスの3.3秒に匹敵する可能性は低いだろう。
パワートレインの強化により、航続距離は標準の700km(86kWh仕様の場合)から約640kmになると予想されている。
エクステリアとしては、グロスブラックのアクセント(ルーフを含む)、ティンテッドウィンドウ、赤を基調としたトリムエレメントが追加され、スポーティ性を強調する外観となるだろう。
価格は5万ポンド(約900万円)前後からとされる標準のID.7に比べ、かなり差が広がると予想される。参考までに、同様の高性能モデルであるID.4 GTXは、標準のID.4ピュアより1万4020ポンド(約250万円)高い。
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