繰り返しの書込みに強い ドライブレコーダーにピッタリな「SDカード」 ケンウッドが発売へ

公開 : 2023.08.24 08:35  更新 : 2023.11.24 14:03

ドラレコをずーーっと使っていると心配なのがSDカードのエラー。JVCケンウッドが、安心して使える新製品を発売します。

……撮れてない そうならないために

ドライブレコーダーによって撮影された映像がメモリーカードへと記録されるのは皆さんご存じのとおり。

現在販売されているドライブレコーダーのほとんどに採用されている「常時記録タイプ」はエンジンをかけたときから止めるときまで、つねに映像を記録しており、メモリーの容量がいっぱいになると上書きを行う(イベント録画モード時を除く)。

microSDHCメモリーカード「KNA-SD32D」の製品パッケージ
microSDHCメモリーカード「KNA-SD32D」の製品パッケージ    ケンウッド

つまり休みなくエンドレスにデータの書込みを行っているため、メモリーカードにとっては非常に厳しい条件となるのだ。

寿命を過ぎた使い古しのメモリーカードや、信頼性の低いノーブランドのメモリーカードを使っていれば、“事故や交通トラブルの肝心な場面が記録されていなかった”という致命的なトラブルも発生してしまう。

このたびドライブレコーダーメーカーとしても知られるJVCケンウッドから、マイクロSDHCメモリーカード「KNA-SD32D」、マイクロSDXCメモリーカード「KNA-SD1280D」、「KNA-SD640D」の3モデルがリリースされた。いずれも同社ならではの安心して使える製品に仕上げられている。

3D NAND型フラッシュメモリー採用

「KNA-SD32D」は記録セルの配列において垂直方向に積み上げる構造を持つ3D NAND型フラッシュメモリーを採用。

さらに業務用に開発されたpSLC方式とすることで書込みの繰り返しに対する耐久性に優れ、断片化にも強いなど高い信頼性を備えている。

microSDHCメモリーカード「KNA-SD32D」
microSDHCメモリーカード「KNA-SD32D」    ケンウッド

32GBの容量を持ち、転送速度は読み出し最大95MB/s、書込み最大85MB/sとなっている。

「KNA-SD1280D」、「KNA-SD640D」は3D NAND型フラッシュメモリーを採用し、繰り返し書込みに対する耐久性を確保しながらもTLC方式を採用することで、大容量とコストパフォーマンスの高さを兼ね備えている。

「KNA-SD1280D」は128GBの容量を持ち、転送速度は読み出し最大95MB/s、書込み最大85MB/s。「KNA-SD640D」は64GBの容量を持ち、転送速度は読み出し最大95MB/s、書込み最大50MB/sとなっている。

カードの寿命をお知らせ 価格は?

3モデルともにケンウッド製ドライブレコーダーで使用する場合には交換時期を画面表示(一部機種を除く)や音声で知らせる「SDカード寿命告知機能※」に対応。カードの寿命による録画エラーを未然に防ぐことができる。

また、事故などで電源が切れた場合でもデータを保護する「電源瞬断対応」、車内の過酷な環境でも安定した動作を実現する「防水(IPX7)」、「耐温度-25℃~85℃」などのスペックも備えている。

10月中旬にJVCケンウッドから発売される3D NAND型フラッシュメモリー採用SDカードの3モデル。
10月中旬にJVCケンウッドから発売される3D NAND型フラッシュメモリー採用SDカードの3モデル。    ケンウッド

ケンウッド製ドライブレコーダーを導入するときには、ぜひ組み合わせて使いたいが、現在使っているドライブレコーダーのSDメモリーカードを何年も交換していないという人にもオススメだ。

3モデルともに10月中旬の発売予定。いずれもオープン価格で、市場推定価格は下記のとおりとなっている。

microSDHCメモリーカード「KNA-SD32D」:9300円前後
microSDXCメモリーカード 「KNA-SD1280D」:1万1400円前後
microSDXCメモリーカード 「KNA-SD640D」:6700円前後

※SDカード寿命告知機能対応ドライブレコーダー〈2023年8月23日現在・生産完了モデルを除く〉
DRV-MR870、DRV-MR775C/MR770、DRV-MR570/MR575C/MR570D、DRV-C770R、DRV-MP760、DRV-MN970、DRV-MN940/MN940B、DRV-N530/R530(KND-SD32Dのみ対応)

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。

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