メルセデス・ベンツEQA 改良で航続距離560kmへ延長 新ステアリングホイール導入

公開 : 2023.08.24 18:05

メルセデス・ベンツEQAの改良新型が欧州で発表。空力の改善、新しい走行モードの追加、新タイヤの装着により、WLTP航続距離は最大560kmとなりました。欧州では今秋より発売予定。

航続距離が大幅延長 デザインもリフレッシュ

メルセデス・ベンツは、EVクロスオーバーのEQAの改良新型を欧州で発表した。内外装を改め、新機能を追加するなどして航続距離を延長した。欧州では今秋から発売され、来年初めから納車開始の予定だ。

改良新型EQAは、メルセデスのシグネチャーであるスターパターンをあしらったフロントグリルパネルを新たに採用。さらに、フロントバンパーは空力効率にさらに適した形状となり、左右のヘッドライトをつなぐライトバーが追加された。リアライトには複雑な3Dモチーフを採り入れた。

メルセデス・ベンツEQA
メルセデス・ベンツEQA    メルセデス・ベンツ

メルセデス・ベンツによると、空力効率の改善に加え、不要な機能をすべてオフにして航続距離を最大化する走行モードの追加、低転がり抵抗タイヤの設定により、EQAの航続距離は420kmから560kmに延長されたという(WLTPモード)。これは同クラスの主要なライバルを上回る数値だ。

インテリアとしては、現行型Sクラスで初めて採用された、静電容量式コントロール付きの新しい3本スポーク・ステアリングホイールが装備される。ダッシュボードとドアトリムには、バックライト付きのメルセデスロゴがあしらわれ、見た目と質感を向上させている。

インフォテインメント・システムには、最新世代のMBUXを採用し、2枚の10.0インチ・スクリーンを標準装備とする。ディスプレイのグラフィックはシンプルになり、音声認識システムもさまざまなタイプの対話に対応できるようになった。

オプションとして、「スタジオにいるアーティストのオリジナル・ビジョンとほぼ同じように音楽をクリアに聴く」ことができるというBurmesterオーディオ・システムを設定。4つの「音の世界」を用いてオーディオをカスタマイズでき、実質的にスピーカー・システムの音響設定を変更することができる。

また、レーン・キーピング・アシストなどの運転支援システムは、従来よりも主張を抑えた、押し付けがましくないものになるとされている。

改良新型EQAの価格はまだ明らかにされていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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