欧州の人気キャンパーバンに新型登場 内蔵キッチンにダブルベッド、豪華装備のインテリア
公開 : 2023.08.25 06:25
欧州フォードは商用車ベースのキャンピングカー、新型トランジット・カスタム・ナゲットを発表。新シャシーとPHEVパワートレインによる快適な動力性能、使い勝手を高めたキャビンなど全面的に刷新されました。
商用車ベースの人気キャンパー
欧州フォードは8月24日、商用車をベースとするキャンピングカー、新型トランジット・カスタム・ナゲットを発表した。先代モデルよりも広い室内空間と高い動力性能を備えているという。
欧州におけるRV車、キャンピングカーの市場規模は2016年から2021年にかけて倍増し、今では年間18万台以上が販売されている。
フォードの商用車部門フォード・プロのゼネラルマネージャー、ハンス・シェップ氏は、「中でも、小型のキャンピングカー・バンは市場で最も成長している分野です。ナゲットは、この市場にかなり以前から参入しており、当社の戦略の中心的存在であることは言うまでもありません」と述べている。フォードは年間約3万台のトランジット・カスタム・ナゲットを販売しているという。
新型トランジット・カスタム・ナゲットはドイツで受注を開始しており、価格は7万6500ユーロ(約1200万円)からとなる。
新設計のキャビン ルーフトップ・ベッドも
最近フルモデルチェンジを迎えたばかりの商用車トランジット・カスタムをベースとしているため、新しいプラットフォームへの移行に伴い、使い勝手や機能性、内外装が大きく変化した。「まったく新しい時代のまったく新しい製品」だとシェップ氏は言う。
例えばインテリアは、より低くフラットなフロアと、コンパクトなダッシュボードの採用により、室内での移動が楽になっているという。乗り降りしやすい一体型のサイドステップもあり、「クラスをリードするスライド式サイドドアとリアテールゲート開口部」を誇る。
このインテリアは、1986年の初代モデルの発売以来、ナゲットの全シリーズを手がけてきたウェストファリア社とのコラボレーションにより設計された。フォードによれば、新型は「デジタル時代のために再発明された」ものであり、既存のオーナーと幅広く協力しながら、どこを改善するのがベストかを検討したという。
先代モデルと比較して、調理、リビング、就寝といった各ゾーンを独立させた、まったく新しい配置になっている。フォードによると、2つのダブルベッドを展開した状態でも、互いの邪魔をすることなく室内を移動し、キッチンで調理することも可能だという。
後部座席は素早く、かつ容易に寝室や食事スペースに変身させることができ、前部座席は完全に回転させて後部座席に向けることが可能だ。全席にシートヒーターが装備され、後部座席にはスピーカーとUSB-C充電ポートが標準装備される。
L字型のキッチン・ユニットには、背が高くアクセスしやすい引き出し式冷蔵庫、一体型のコンロとシンク(温水機能が標準装備)、ソフトクローズ・ラッチ、従来よりも20%広くなったワークトップが収められている。新設計の跳ね上げ式マットレスにより、ルーフトップ・ベッドを展開した際のキッチンのヘッドルームも広くなった。
ルーフトップ・ベッドの壁には「セルフ格納」素材が採用され、簡単に撤収できるという。また、カーテンの代わりにローラーブラインドが導入され、夜間モードから昼間モードへの切り替えも容易になった。
その他、トランクリッド内のキャンピングチェア収納スペース、サイドドア上部の引き出し式オーニング、レジャーバッテリー充電用の350Wソーラーパネル、すべての車載機能コントロール用の7.0インチ・カラータッチスクリーンが新たに導入された。また、駐車時に車体が水平かどうかを確認できるよう、傾斜計も内蔵される。
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