スポーティさとパワフルさ ポルシェ・パナメーラ PHEVの試作車へ試乗 3代目へ一新

公開 : 2023.08.26 08:25

2種類のエアサスペンションが選べる

新しいパナメーラでは、一般的なデュアルチャンバーと、最新のカイエンと同じシングルチャンバーの、2種類のエアサスペンションが選べるとのこと。両者には、瞬間的に反応するツインステージ・ダンパーが組まれる。

「妥協はなくなったといえます。圧縮と伸張、それぞれの減衰力を個別に調整することで、漸進的で滑らかな動きを実現させました」。フライマスが自信をうかがわせる。

ポルシェ・パナメーラ・ターボ E-ハイブリッド・プロトタイプ(欧州仕様)
ポルシェ・パナメーラ・ターボ E-ハイブリッド・プロトタイプ(欧州仕様)

ステアリングの反応は、即時的で極めて正確。後輪操舵システムを備え、敏捷性にも唸らされた。

プロトタイプが履いていたタイヤは、ミシュラン・パイロットスポーツ。フロントが275/40、リアが315/35というサイズの20インチで、知的な四輪駆動システムと相まって、確かな足取りを実現させていた。

これから更に僅かな調整が施されるということだが、走りに関しては、手を加える必要性を筆者はまったく感じなかった。徹底的な技術が盛り込まれた、頼もしく感銘を与えるサルーンへ仕上がることは、間違いなさそうだ。

ポルシェ・パナメーラ・ターボ E-ハイブリッド・プロトタイプ(欧州仕様)のスペック

英国価格:約15万ポンド(約2715万円/予想)
全長:−mm
全幅:−mm
全高:−mm
最高速度:315km/h(予想)
0-100km/h加速:3.1秒(予想)
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:2300kg以上
パワートレイン:V型8気筒3996ccツインターボチャージャー+同期モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:650ps以上(システム総合)
最大トルク:91.6kg-m以上(システム総合)
ギアボックス:8速オートマティック/四輪駆動

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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