自動車解説 世界で最も高価なクルマランキング 16選 史上最高額の名車・希少車も

公開 : 2023.09.02 18:05

2. フェラーリ250 GTO – 7000万ドル(約101億円)

フェラーリ250 GTOから王座を奪取したのは、別の250 GTOだった。この車両はドイツのレーシングドライバー、クリスチャン・グレーゼル氏から米国の自動車部品王デビッド・マクニール氏への個人売買で7000万ドルの値がついた。

この個体には輝かしいレースの歴史があり、1964年のツール・ド・フランスで優勝、1963年のル・マン24時間レースでは4位入賞を果たしている。また、一度もクラッシュしたことがなく、専門家によれば、それが絶大な価値の鍵だという。

2. フェラーリ250 GTO - 7000万ドル(約101億円)
2. フェラーリ250 GTO – 7000万ドル(約101億円)

出典:CNN

3. フェラーリ250 GTO – 3811万5000ドル(約55億8600万円)

オークションで落札された最も高価なクルマ3台のうち2台がフェラーリ250 GTOである。これほどまでに高い評価と神秘性を獲得したクルマは世界でも他になく、それは過去のオークションでの記録的な落札実績によって裏付けられている。パワフルな3.0L V12、見事なバランスのシャシー、モータースポーツの系譜により、このクルマ自体がこの時代の最高傑作の1つと言える。250 GTOはわずか39台しか製造されず、この個体はジョー・シュレッサー氏によってレースで使用された。

出典:ボナムズ

3. フェラーリ250 GTO - 3811万5000ドル(約55億8600万円)
3. フェラーリ250 GTO – 3811万5000ドル(約55億8600万円)

4. フェラーリ335スポーツ・スカリエッティ – 3570万ドル(約52億3200万円)

この1957年製のフェラーリ335スポーツ・スカリエッティは、2016年初頭にオークションで落札された際、レーシングカーの史上最高落札額を塗り替えた。以前は個人コレクターが40年間所有していたが、1957年のセブリング12時間レースにピーター・コリンズ氏とモーリス・トランティニャン氏が出場したことから大きな注目を集めた。その後、ヴォルフガング・フォン・トリップス氏がステアリングを握り、ミッレミリアに出場。こうした実績が、このような高値につながるのである。

出典:アートキュリアル

4. フェラーリ335スポーツ・スカリエッティ - 3570万ドル(約52億3200万円)
4. フェラーリ335スポーツ・スカリエッティ – 3570万ドル(約52億3200万円)

5. メルセデス・ベンツW196 – 2960万ドル(約43億3800万円)

このグランプリカーはメルセデス・ベンツで2番目に高価なクルマである。ファン・マヌエル・ファンジオ氏がドライブし、1954年のドイツGPとスイスGPで優勝した経歴を持つ個体で、2013年にオークションで落札された当時、史上最高額を記録した。

出典:ボナムズ

5. メルセデス・ベンツW196 - 2960万ドル(約43億3800万円)
5. メルセデス・ベンツW196 – 2960万ドル(約43億3800万円)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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