自動車解説 世界で最も高価なクルマランキング 16選 史上最高額の名車・希少車も

公開 : 2023.09.02 18:05

10. フェラーリ410スポーツ – 2200万5000ドル(約32億2500万円)

1955年から1956年にかけて生産されたフェラーリ410 Sは、1955年のカレラ・パナメリカーナ用の耐久レーサーであり、それ以前の375プラスを進化させたものであった。標準仕様では、5.0LシングルプラグV12エンジンを搭載し、最高出力330psを発生する。レーシングカーとしての系譜と生産台数の少なさから、コレクター垂涎の1台となり、モントレーでは2200万5000ドルで落札された。

出典:RMサザビーズ

10. フェラーリ410スポーツ - 2200万5000ドル(約32億2500万円)
10. フェラーリ410スポーツ – 2200万5000ドル(約32億2500万円)

11. ジャガーDタイプ – 2178万ドル(約319億円)

ジャガーDタイプは、1955年から1957年までル・マンで3度優勝しており、こちらの個体は1956年にスコットランドのレーシングチーム、エキュリー・エコッセとともに優勝したマシンである。その後、個人コレクションに収蔵され、時折レースに使用されている。抜きん出たモータースポーツの経歴を持ち、また台数も限られているため、入札者が高値をつけたのも不思議ではない。

出典:RMサザビーズ

11. ジャガーDタイプ - 2178万ドル(約319億円)
11. ジャガーDタイプ – 2178万ドル(約319億円)

12. アルファ・ロメオ8C 2900B ルンゴ・スパイダー – 1980万ドル(約29億円)

この見事なコーチビルドのアルファ・ロメオは、フェラーリの独占に割り込むエリートな1台であり、その理由は容易に理解できる。ボディはイタリアのトゥーリング社製で、伝説的な8C 2.9のシャシーとスーパーチャージャー付き直列8気筒エンジンをベースにしている。わずか12台しか製造されなかったこともあり、オークションでの成功は確実視されていた。

出典:RMサザビーズ

12. アルファ・ロメオ8C 2900B ルンゴ・スパイダー - 1980万ドル(約29億円)
12. アルファ・ロメオ8C 2900B ルンゴ・スパイダー – 1980万ドル(約29億円)

13. フェラーリ250 GT SWBカリフォルニア・スパイダー – 1850万ドル(約27億円)

250 GT SWBスパイダーは、フェラーリ信奉者の間でさえもすでに神話的な地位にあったが、フランスの倉庫から発掘されたこの個体は異次元の飛躍を見せた。ロベール・バイヨン氏は博物館に展示するつもりで購入したが、彼の死後、長年の休眠から復活した。まだ動く状態で、2015年に落札された。

出典:アートキュリアル

13. フェラーリ250 GT SWBカリフォルニア・スパイダー - 1850万ドル(約27億円)
13. フェラーリ250 GT SWBカリフォルニア・スパイダー – 1850万ドル(約27億円)

14. フェラーリ375プラス・スパイダー・コンペティツィオーネ – 1840万ドル(約27億円)

背景にモータースポーツの威光を感じさせるフェラーリがオークションで高値をつけられる傾向にあることは、ここまで読まれた方ならすでにお気づきだろう。この375プラスも例外ではない。1954年のミッレミリアで2位に入賞したのだ。2014年に売却された際、買い手が激しく争奪戦を繰り広げ、入札の最高値は1840万ドルに達した。

出典:ボナムズ

14. フェラーリ375プラス・スパイダー・コンペティツィオーネ - 1840万ドル(約27億円)
14. フェラーリ375プラス・スパイダー・コンペティツィオーネ – 1840万ドル(約27億円)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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