BMW M4 コンバーチブル
公開 : 2014.10.21 22:50 更新 : 2017.05.29 17:59
■どんなクルマ?
頭上の視界が開けることによって、存分に景色を楽しむことができる。
そして、ボディ後方から突き出す4本のエグゾースト・パイプから響き渡る、見事なまでに調律されたストレート6の音に酔いしれることができる。
ルーフを折りたたむことで、最新のBMW M4クーペに、これら2つの決定的なメリットが付加されたのだ。
■どんな感じ?
とは言うものの、いいことづくめではないところにこそ、われわれは視点を置かなければならない。
屋根が開くようにすることで、システムを動かすために、リア・アクスル上の荷重が70kgも増加するだけでなく、ねじれ剛性も低下してしまうのだ。
ただし下級グレードの4シリーズ・コンバーチブルが車重増によって、ハンドリングが明確に悪化していたのに対して、M4の場合はネガが最小限にまで抑えられていることがわかる。
言いかえれば、’上品なマッスルカー’ と形容できるM4のキャラクターは、すっかりそのまま残っているのだ。
だれもがエンジンの鼓動を耳にすれば、できる限り速いペースを保ちながら駆け抜けてみたいと思うはずだ。オープンになったからと言って、7600rpmまで淀みなく回るエンジンや、1850rpmで力強く流れ込む強大なトルクは全くもってスポイルされていないのである。7速ギアボックスの賢さだって健在だ。