ジャガーXJ 後継EVついに登場へ 関係者が語る衝撃のデザイン、全長5m超でエンブレム廃止?
公開 : 2023.08.30 19:25
全長5m超の高級電動リムジン
前述した通り、ジャガーのラインナップは2025年を境に一新される。現CEOのマーデル氏は最近、AUTOCARに対し、現行モデルは同年までにすべて販売を終了すると語った。
「新しいJEAプラットフォームの投入とともに、今日のジャガーから劇的に変化するでしょう。古そうなクルマも新しそうなクルマも望んでいません」
新型セダンは、そのポジションからXJの精神的後継車と考えるのが妥当だが、XJの5世代に共通する3ボックス・スタイルを模倣することはないだろう。
情報筋によれば、過去から現在に至るまでどのモデルからも影響を受けることなく、根本的に「ミニマル」な新しい外観を採用するという。全長5575mmのベントレー・ミュルザンヌに匹敵するサイズと言われており、シャープな面構成とゆったりとしたプロポーション、低く構えたシルエットを持つとのこと。
フラットなフロントエンドには、ジャガーの「新しい顔」として知られるようになるであろうグリルと、スリムなLEDヘッドライトが特徴的なパターンで配置される。フロントエンドと90度に近い角度で接合されるボンネットは、これまでのジャガーより圧倒的に長いと言われている。
超シンプルなインテリアデザイン
セダン、グランドツアラー、SUVともに、ブラックのAピラーおよびBピラーによるフローティング(浮いているように見える)ルーフ、独創的デザインの22インチホイール、ゴールドやシルバーをはじめとするゴージャスな塗装オプションなどが特徴とされる。
一方、テールライトはリアエンドを横切るスリットに組み込まれ、最新のレンジローバーと同様、消灯時は「見えない」ようになるという。
スウェーデンのEVメーカー、ポールスターで見られるようにリアウィングはない。後方視界はデジタルミラーによって確保し、Aピラーの付け根にある小さなスクリーンが従来のサイドミラーに取って代わる。
「ミニマル」なデザインテーマはインテリアにも導入され、先進技術、広々とした室内空間、高級素材(ヴィーガンフレンドリーな内装オプションも含む)が主な特徴となる。
現段階では、ステアリングホイールにボタンがあるのみで、ダッシュボードの大型デジタルディスプレイがメインのインフォテインメント・インターフェースになると考えられている。
一方、センターコンソールの小型タッチスクリーンでは、空調やオーディオなどの主要機能を操作する。センターコンソールは延長されて後部座席を2つの独立したエリアに分割するか、あるいは短く設計され、よりオーソドックスな5人乗りレイアウトとなる。
高級化に合わせて、後席にはUSB-Cポート、フロントシート背面のスクリーン、窓のブラインド、リクライニングシートが装備されるほか、ボディサイズを活かして広いスペースが用意されるだろう。