大型高性能EVセダン 新型ロータス・エメヤ(Emeya) 9月7日公開、車名が正式決定

公開 : 2023.08.31 06:25  更新 : 2023.09.22 18:49

「ハイパーGT」と呼ばれる高性能の次世代EVセダン、ロータス・エメヤは9月7日に発表予定。4ドアのスポーティなシルエットを持ち、SUVのエレトレと技術共有しながら中国と米国をターゲットとしています。

約30年ぶり高性能セダン 全長5m超

ロータスの新型EVセダンの正式名称が「エメヤ(Emeya)」に決定した。9月7日に初公開の予定である。

これまでコードネーム「タイプ133」として知られ、一時は「エンヴィア(Envya)」と命名されると噂されていたが、ロータスの命名法に従って「E」から始まるエメヤと名付けられることになった。また、公開された予告画像では特徴的な形状のLEDヘッドライトとシルエットが確認できる。

新型ロータス・エメヤの予告画像。正式発表は9月7日を予定。
新型ロータス・エメヤの予告画像。正式発表は9月7日を予定。    ロータス

ロータスは、エレトレを「世界初のハイパーSUV」と呼んでいるように、新型エメヤを「ハイパーGT」と表現している。これは、スーパーカーに匹敵するパワーとパフォーマンスを誇示するものである。

新型エメヤは、ロータスにとって1990年代初頭のカールトン以来となる高性能セダンであり、中国と米国を主なターゲットとし、中国の工場で生産予定である。全長約5mで、ロータスがこれまで生産してきた中で最も豪華なクルマになると言われている。

タイカンGTSに並ぶパフォーマンス

以前、開発テスト中のプロトタイプがカモフラージュをまとった姿で目撃されたことがある。4ドアのセダンまたはハッチバックスタイルとなることは明らかだ。

パフォーマンス志向のEVセダンというエメヤの開発コンセプトは、ロータスの兄弟ブランドであるポールスターの次期型セダン「5」と似ている。しかし、ロータスのマネージング・ディレクターであるマット・ウィンドル氏は、ジーリー・グループという共通の親会社を持ちながらも互いに明確に差別化されたものになると示唆した。

冬季テストに挑むロータス・エメヤのプロトタイプ
冬季テストに挑むロータス・エメヤのプロトタイプ    AUTOCAR

エアサスペンション、リアアクスル・ステアリング、アクティブロールコントロール、アクティブエアロダイナミクスなど、SUVのエレトレと同様の技術が導入される見込みだ。

詳細はまだ明らかにされていないが、エレトレを忠実に踏襲すると予想されている。つまり、エントリーグレードではツインモーターから最高出力約610psを発揮し、トップグレードの「エメヤR(仮称)」はより強力なリアモーターによって出力を900ps以上に引き上げる可能性が高い。

バッテリーも、112kWhパックをエレトレと共有し、640km以上の航続距離を達成する可能性がある。EPAプラットフォームは、最大420kWの急速充電に対応している。

ロータスの商務責任者であるマイク・ジョンストン氏は、ポルシェタイカンのようなライバルとの比較について、AUTOCARに次のように答えた。「パフォーマンスに関しては、ハンドリングと0-100km/h加速の両方において、良い位置にいるでしょう」

「充電に関しては、エレトレと同じプラットフォームを使うので、10%から80%まで20分以内で充電できます。(エメヤには)エレトレから重要な点をいくつも取り入れており、それが差別化につながると思います」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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