軽さ/小ささ自慢のロータス 巨大/重量級EV「エレトレ」発表 価格2332万円〜

公開 : 2023.09.01 14:23  更新 : 2023.09.01 20:19

車両価格も発表、デリバリー開始は来年?

エレトレの性能部分で注目されているのは、ルーフの頂点に展開する大型のLiDARシステムを用いた先進運転支援システムである。このシステムはレベル4(限定条件下で自律走行可能)を達成しているという。

だが一方、ロータス・カーズの副社長であるマイク・ジョンストンいわく「For The Driver」というロータスの伝統はエレトレにもしっかりと息づいており、ドライバビリティの面においても妥協はないという。

ロータス・エレトレの後部座席。
ロータス・エレトレの後部座席。    ロータス

今回のエレトレの日本デビューにあたって車両解説を担当したロータス・カーズのジャパン・タイワンを統括する寺嶋正一氏は「ほぼ75周年に及ぶロータスのスポーツカー作りの経験から、全く新しいライフスタイルカーを生み出すことができました」と語っていた。

さて今回実車とともに初めて公開され、注目された情報は車輛価格である。それによると、3グレードで展開されるはずのエレトレだが、最初に導入されるのはエレトレSとエレトレRの2台のみ。それぞれの価格はエレトレSが2332万円、エレトレRが2585万円と発表された。

ロータスとしては高めに思えるかもしれないが、エミーラV6が1573万円すること、そして性能面を考えれば妥当といえるだろう。それよりも612psのSと、918psを誇るフラッグシップのRの253万円という価格差が案外小さいと感じたのは筆者だけだろうか?

今回日本で実車がお披露目されたロータス・エレトレ。これまで日本仕様は2024年の7月に生産開始となっていたが、それが1月に早まったため来年中には日本の路上を走る姿を確認できそうだ。

最新のロータスであるとともに、先進的な性能を余すことなく詰め込んだBEVとして、これからも大いに注目していきたい1台だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事